ミニマリストになって3年、最近はミニマリストになりたいと思った時に読んだ本を再読しています。
「必要十分生活」を読んでいた当時はまだブログも始めていなかったので、今回あらためて書評記事を書きたいと思います!
必要十分生活 -少ないモノで気分爽快に生きるコツ- たっく著
2015年に発売。実は、私がシンプルライフを始めようと思って一番最初に手にした本は、定番の「ぼくたちに、もうモノは必要ない」ではなく、こちらの「必要十分生活」でした。
ちょうど、この記事に書かれている時期に本屋で一目惚れして購入しました。
当時、ミニマリストという概念は全く知らず、「とにかく不要なモノは全処分でスッキリ暮らしたい!」との思いで探し回って見つけたのがこちらの本。ちょうどミニマリストブームとなった時代の流れもあって、ミニマリストを目指すには最適な時期だったのかと思います。
著者のたっくさんも、特に”ミニマリスト”という言葉を意識している様子もなく、スッキリと快適に暮らす方法を、具体的な自分の事例をベースに紹介されている本になります。
それでは、印象に残った部分をいくつか紹介したいと思います。
第1章「仕事編」から
机の上を運ぶ
私がこの本を読んで真っ先に手に入れたのは、MasterPieceのバックパック POTENTIAL No.1741です。
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そのシンプルで質実剛健な作りに惹かれ、すぐに購入となりました。
現在、購入から丸3年が経とうとしていますがまだまだ現役です。私が持っているのは、通常モデルとはやや異なる限定モデルで、皮の部分もオールブラックになっています。
著者のたっくさんは、このリュックにPCや筆記用具、弁当など仕事に必要な物を全部入れて、職場に着くと机の上に全てを出して仕事ができる環境を構築されるようです。
そうすることで、”出張先でも家でも、同じ環境で仕事ができる”と書かれています。
PCの持ち込みについては、企業によってセキュリティが異なるので、完全に真似することは難しいと思います。(私の職場も自前PCの持ち込みは御法度です)
机の上を持ち運ぶといった考え方だけ、今後の参考にできればと思います。
最初に、シンプルなカバンの中身の写真が番号付きで紹介されていて、すごく心が踊ったのを覚えています。
単機能は多機能に勝る
私がこの本を読んで購入したのは、上で紹介したマスターピースのバックパックとこちらのボールペンの2点。
他にもこだわりの持ち物が色々と紹介されていましたが、しっかり吟味して、最も自分に”必要十分”な物としてこの2点を選択しました。
こちらのボールペンは2代目で、軽く書きやすく、余分な機能も付いていなく、日々の仕事や勉強に活躍しています。
また、文中にもある通りペン立ては不要で、普段は小型のペンケースを使っているかペンを裸で持ち歩いています。
たっくさんはさらに、万年筆や紙にもかなりこだわっているようなので、ご興味のある方は是非。
第2章「日常生活編」から
浴室はホテルを目指す
この本を読んで、最も実践したいと思ったのはこの項目かもしれません。
誰もが気になる水回りの汚れ。本書では、風呂場の排水口も毎日分解して洗い、常に綺麗な状態を保つと書かれています。
「排水口は、時々洗うからヌルヌルして汚いのであって、毎日洗えば皿洗いと同じ」と書かれていたのが印象的でした。
この辺からも、ミニマリストと習慣の相性って本当にいいんだなということが読み取れますね。
初めて読んだ当初はこれらも実践できていたはずなのですが、時が経つにつれて完全にサボっていました。
再読して、再度実践することにしました。
目標はホテルの浴室を目指すとあります。書かれている通り、鏡や洗面ボウルをピカピカにして、ボトルのラベルを手前に向けて隙間を開けて配置することで、かなり綺麗に見えます。
我が家の洗面所の一部だけ紹介です。
本当はもっと奥さんの化粧品が大量にあって、少しずつ整理をするようにお伺いを立てているところです(笑)
本文中にも、「シャンプーや化粧品のボトルが増えると、それだけボトルを洗ったり拭いたりする回数が増える」とあります。
早く当ブログでも紹介できるような浴室を目指したいところ!
そのほか
生活編では、「靴は3足」「服は強制ローテーション」「ストック品は極力置かない」など、魅力的なことがたくさん書かれています。
特に靴や服についての考え方は、「私服の制服化」のベースになる考え方です。この辺は以外とミニマリストによってさじ加減が違うようなので、近々私の「私服の制服化論」も紹介できればと思っています。
また、「ストック品」についての考え方は、各地で災害が多発した2018年と、この本が書かれた当時の考え方とでは少し異なってきてると思います。
そのほか、「ポイントカードは持たない」「まとめ買いはしない」など、節約生活に関するヒントもたくさん紹介されています。
第3章「情報編」から
メールの受信箱は常に空にする
情報編で最も影響を受けたのは“インボックスゼロ”の考え方。
こちらは初めて読んでから2018年の現在に至るまで、ずっと私の中で習慣化されています。
インボックスゼロとは、メール振り分け用のフォルダを作っておき、「受信箱」で受信したメールを確認しながら仕分けして、「受信箱」は常に空に保つ考え方です。
メールを読んで、アクションを起こすまでは受信箱に残しておくなどのルールを作ることで、タスクを忘れず実行することができます。
この方法を実践し始めてから、後で振り分ける手間を考えて、不要なメルマガなどはマメに配信停止をするようにしています。
もう一点、スマホのホーム画面を一画面だけにするのも、この本の影響を受けて実践しています。
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第4章「趣味趣向編」から
音楽はデジタルで管理する
今から十数年くらい前は、CDを買うのが楽しみで、毎週のようにタワーレコードに通っていました。
初めての一人暮らしでパソコンを使い始め、音楽をデジタルで管理するようになったことでメディアそのものが不要となり、自分の中で大きな革命が起きました。
本書にも書かれている通り、「ケースに違うCDが入っている」や「CDケースが本棚を占拠する」といった問題も発生しません。
CDのジャケットは、アーティストの想いが凝らされていて、それはそれで味のある逸品なのですが…
パソコンに大量の音楽ライブラリを作ることで、懐かしの曲をすぐに探して聴けたり、埋もれていた名曲に出会うこともできます。
本当に大事なCDは、何枚かは取ってあります。
レンタル品を活用する
これは、ミニマリストには定番の考え方ですね。
私もミニマリストになってから車を手放し、当時車社会の田舎暮らしだったにも関わらず、自転車オンリーの生活となりました。
当時も大規模な断捨離や灯油の購入がある時は、レンタカーを利用していました。
都内では車が必要になることはほぼ無いのですが、「ペーパードライバー化の防止」と「車を運転する贅沢」を味わうため、時々レンタカーを借りて出かけるようにしています。
そのほか、最近はファッションのレンタルサービスも充実していて、本当にモノを所持する意味合いが薄くなってきているのだなと思います。
第5章「必要十分生活の心得」から
必要十分な状態になると片付けが楽になる
「毎日綺麗にすれば汚れたり散らかったりしにくくなる」というのが、この本のポイントになっている考え方です。
日々綺麗にしておけば、年末大掃除で様々な洗剤や道具を駆使してしつこい汚れを落とす必要はありません。
上の項目でも紹介した通り、是非是非見習いたいと思います。
選ばなくていいことは一流の証である
飲食店にしても、一品料理だけのお店は「それだけで勝負している」ため、美味しい店と確信することができます。
余談ですが、私の地元には「鍋焼きうどん」のみで勝負しているお店があって、メニューもなく、席に着けば鍋焼きうどんが運ばれてきます。
自分が選んだカバンやボールペンなども“一品料理”と同じで、それさえあれば満足できるし、確実に満足できるし、他には何もいらないということになります。
お店で売られる商品も、選択肢が多すぎると逆に売れないといった事象があります。(ジャムの法則)
「いい物」ほど、選択肢も少なく、洗練されたラインナップとなっていることが多いのではないでしょうか。
しかしながら、最近のMacやiPhoneは、昔と比べると選択肢が膨大になりすぎて、ちょっと”何だかなぁ…”といった感じはありますね(笑)
ついつい捨てられない物の処分例
「映画やチケットの半券」「レジ袋」「イヤホンなどのチップ」「家電品の説明書」など、ついつい捨てられない物の具体的な処分方法も紹介されています。
確かに、「ついつい捨てられない物」って結局は不用品なんですよね。
ここを読んで「付属品や箱などを意味もなく取っておくのは良くないな」と思いました。
まとめ
3年ぶりに本書を再読して、当初は「やろう!」と思ったことが色々実践できてないなと思いました。
再度、ミニマリストとして身が引き締まる思いです。そして、ミニマリストと習慣の相性の良さを再度実感しました。
ただ、こちらの本は「ミニマリストになりたいならこれを読みましょう」といった趣旨ではありません。
「整った状態で、快適に暮らすにはどうすればいいか」ということが、男性目線で具体的に書かれています。ストイックすぎるミニマリスト本より、これくらいの考え方の方が実は私には合っているのかもしれません。
特に冒頭に出てくる必要十分である状態とは何か?というのを頭の中で常に考えておくと、常に整った快適な生活を送れそうです。
こういったライフハック系の本が他にあれば、もっと読んでみたいです。
私も、自分のこだわりの品やライフスタイルをもっと紹介していきたいと思います。共感いただけると嬉しいです。
それでは、よいシンプルライフをお送りください^^
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