先月、ブログのレンタルサーバーを変えてから、ちょうど1ヶ月が経過しました。(Zenlogic→mixhost)
普通に考えるとあり得ないことなんですが、なぜかサーバーを変えた直後にアクセスが3,4割も低下しました。
今回は切り分けにより見つかった原因と、対策について紹介します。
目次
サーバーが変わってアクセスが低下することはあり得るのか?

ブログを乗せているレンタルサーバーが変わるということは、サーバーのIPアドレスが変わるということです。(IPアドレスとはインターネット上のサーバーの住所で、150.90.xx.xxのように数字で表されます)
しかし、サイトへのアクセスは、simple-lifelog.comのドメインを介して行われるため、ネームサーバーの切り替えが完了していれば、IPアドレスが変わったことでインターネット上の見た目は何も変わらないはずです。
Google先生に聞いてみても、「サーバーが変わったから」アクセスが下がったという情報はほとんどありませんでした。
アクセスが下がっていることは事実なので切り分けを行います。
実際のアクセス低下状況
アナリティクスのキャプチャを撮ってみました。
体感では「だだ下がりした」感じだったけど、実際にデータで見てみると、極端に下がっているわけではなさそうです。(母数のアクセスが少ないことは置いといて)
しかし、ラインを引いてみると、DNSの切り替え直後から、セッション数が一定のライン以下になっていることがわかります。
運用1年でまだまだアクセスを伸ばしたいブログにおいて、このつまづきは致命的です!
サイトの表示速度も向上して、サーバーを移行したことによるメリットが得られるかと思いきや、原因不明のアクセス低下に見舞われることに。
切り分けの結果を次に紹介します。
Search Consoleを確認
Googleアナリティクスで「集客」や「行動」項目を確認しても何も手掛かりがつかめませんでした。ただセッション数が減って、PVも減ってといった状況です。
サーバー移行直後にアクセスが低下したのはたまたまか?とも考えました。
色々調べながら切り分けを行ったところ、SearchConsoleを見れば何かわかるのではないか?と思いました。
SearchConsoleにある「ブロックされたリソース」の項目が、ネームサーバーの切り替えを行った2017年の11月18日を期に、急激に300近くまで上昇しています。
「ブロックされたリソース」というのがよくわからなかったので調べたところ、GoogleのクローラーがサイトのJavaScript、CSS、画像ファイルなどのリソースなどにアクセスできなかった場合に、ブロックされたと見なされるようです。
こちらのページにはこのように書かれています。
サイトの robots.txt ファイルでこれらのリソースのクロールが許可されていない場合、Google によるページのレンダリングとインデックスへの登録が十分に行われず、Google 検索におけるページのランキングに影響する可能性があります。
なるほど。サーバーの変更で変わったと思われる部分は他にないため、ブロックされたリソースが急上昇したことで、今まではそこそこの検索順で表示されたページも検索順位が下がって、その結果アクセスの低下につながったと考えられます。
次に、行った対策について紹介します。
「ブロックされたリソース」への対処
なんとなく原因になってそうな部分がわかったところで、それにどのように対処したらいいのかわかりませんでした。
クローラーがアクセスができないのは、ディレクトリのパーミッション(アクセス権)によるものか、サーバーのアクセス制限によるものか…といったことが考えられます。
パーミッションは変わっていないため、ブロックされているjsやcssのファイルに対するアクセスを明示的に許可する必要がありそうです。
こちらの記事を参考に、robots.txtを作成して、ブロックされているリソースに対して明示的にアクセス許可を施すことで、ブロックされたリソースはどんどん減ってきました。
● ブロックされたリソースの影響とブロック解除する方法|SearchConsoleウェブマスターツール
記事内にあるように、元々のWordPressのディレクトリ内にはrobots.txtがなかったため、作成しました。
作成後は、SearchConsoleのrobots.txtテスターで確認します。
robots.txt配置後の結果
robots.txtの配置後、「ブロックされたリソース」の値は期待通りに下がり続けています。
元々は0で、それが310まで上昇して、現在は11といったところです。
あとは、Googleにインデックスされている各記事の検索順位が上がることに期待ですが、それにはもう少し時間がかかりそうです。
robots.txt配置後のアナリティクスのキャプチャです。
さすがにアクセスが急上昇することはないものの、何とか低下は食い止めて、少しずつ上昇しかかっているように見えます。
サンプルとなる期間が短すぎるので、あとはマメに記事を更新して、より人目とクローラーに触れる状態にしておく必要があります。
まとめ:ブログアクセス低下時は切り分けを
今回は「サーバーが変わったこと」をきっかけにアクセスが低下したため、何とか要因を突き止めることができました。
本来、ブログのアクセス低下は、テンプレートを変えた時や、hタグなどの構造部分を変えた時に発生することが多く、サーバーの変更は少数派の要因です。
こちらも参考に
アクセスが低下した場合は、慌ててページの改修をせず、「何かが変化していないか」をしっかりと切り分けて対処しましょう!
「記事の更新頻度が下がっているからでは?」と考えて、頑張ってマメに更新していましたが的外れだったようです(笑)
ひとまず対処はできたので、年末までしっかり記事を更新していければと思います!
それでは、よいシンプルライフをお送りください^^
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