今から5年前の2020年に購入して紹介したParaboot(パラブーツ)のシャンボード
当ブログにおいてシャンボード初購入時の記事は多くアクセスいただいているため、5年振りにエイジングの記録とレビューを書きたいと思います。
パラブーツ シャンボード5年愛用レビュー
5年間履いたシャンボード
5年履いたシャンボードがこちらです。

全体的に革が伸びていい感じにクタッとした雰囲気になっています。
この5年間でリペアは一切行っていなく、まだまだどこの修理も必要にならないくらい頑丈な靴です。
ちなみに、購入当時の写真はこちら。

新品時と比べると、雰囲気は相当に違うことがわかります。
着用頻度は週一以上。2022年だけは服の趣味が変わってスニーカーを多く履いていたためやや着用頻度は少なめです。

各部の状態を詳細に紹介します。
アッパー

アッパーは購入時と比べると横方向に革が大きく伸びています。
かなりラフに履いているものの、大きな傷などはほぼなく、あらためてリスレザーの強固さを実感しました。
靴紐は純正でなくロー引きタイプの太めのものに替えています。長さは80cmです。
モカ割れについて

購入時の記事でも書いたモカ割れ。
一度ダイヤボンドを使って接着してみたけど、すぐに割れてしまうので味として割り切り今はそのままにしています。
モカ割れしているからといって水が浸入してくることはありません。
タグ

パラブーツの顔である緑色のタグ。
雨の日に履くことが多かった影響か、お手入れ時にマスキングテープを貼っていたからか定かではないけれど、年数相応に反りと毛羽立ちができています。
純正修理でタグ交換もできるそうですが、しばらくは”味”としてそのまま楽しむことにします。
少し後に購入したランスやコローのタグは新品時からあまり変わっていないため、着用とお手入れの頻度の高さからこうなったのではと思います。
ヒール

外側が大きくすり減っているものの、まだ交換が必要なほどすり減っているわけではありません。
すり減りが大きくなったら純正のリペアサービスを利用して交換しようと思ってます。
ソール

ソールもまだまだ”RP”の文字が残ります。
オールソール交換まで行くとしたら、あと5-10年はかかるのではないでしょうか。
それだけ長期にわたって履き続けられるのであれば充分に元は取れていることになります。
ライニング(内張)

ライニングはやや踵のスレがありながらも、購入時の状態からほとんど変わっていません。
自分が購入した個体は左足のインソールがやや剥がれやすい特性ありながら、それも5年以上履いてると全く気にならなくなりました。

全体のサイズ感
こちらのシャンボードのサイズはUK6.0で日本サイズでは24.5cm相当になります。
購入時にサイズを下げることも上げることもなくフィッティングして頂いたジャストサイズを選んでいます。
5年間履いていると革が極限まで伸びて羽が閉じ切るくらい緩く捌けるサイズ感になっています。

縦方向には伸びないから、結局はこのサイズで買うのが最適解でした。
シャンボードを履き始めて2年目くらいに厚手のファミマソックスにハマっててそれで履いていたから伸びが大きくなったのもあるかもしれません。
靴下の厚みで靴の馴染みが変わってしまうことがわかったため、以降に購入した革靴は伸びすぎないよう程々の厚みの靴下で履いています。
パラブーツの靴全般、あまり日本人に合ったラスト(木型)ではないと思っているので、これから購入される方は無理せず試着時点でジャストだと感じるサイズを選ぶことをおすすめします。

お手入れは純正クリームが1番
同時に購入したパラブーツ純正のクリーム(Noir)も、まだ半分以上残っています。
不思議なことに、リスレザーを使用したパラブーツのモデルだけはこのクリームを使うことで1番艶が出ます。
油性クリームのクレム1925を使った時よりもパラブーツだけはこのクリームが1番です。
逆にその他のカーフレザーを使った黒靴(チャーチやクロケット&ジョーンズ)はクレムを使った方が艶が出るので、パラブーツのリスレザー専用に最適化されているのかもしれません。

試しに左右違うクリームを使って磨いてみたけど、写真ではあまり違いがわからないですね。
肉眼で見ると、純正クリームで磨いた右側(左足)の方が艶が深いように感じます。完全に自己満の世界です笑
使用シューツリー

純正シューツリーは持っていなく、スレイプニルトラディショナルか、コルドヌリ・アングレーズを使っています。
特にコルドヌリ・アングレーズのEM260Sはシャンボードのようなぽってりとした靴向けのシューツリーなのでフィット感が素晴らしいです。
UK6.0のシャンボードにサイズ39を使っていてジャストフィットです。
シューツリーは靴の数だけ持っているのではなく、数日入れておいて他の靴に入れるように使い回しています。

よく似た靴:J.M.WESTON ゴルフとの比較

シャンボードに似た靴として、ジェイエムウエストンのゴルフがあります。
同じUチップの丸めのフォルムの靴であり似通っていながら、2つ並べるとフォルムの違いがよくわかります。
ゴルフの方がDウィズであることもあってややスマートなフォルムです。
シャンボードの方がボリュームがある分、ワイドなジーンズやワークパンツにも合わせやすいです。
また、『ジャーナリストシューズ』と言われているゴルフよりも、シャンボードの方が雨に対する強さや長時間歩いても疲れないソールを搭載していて、シャンボードの方がよりジャーナリストシューズとしての用途にマッチしているのではないかと個人的に思っています。
2025年11月現在の価格について
2025年11月現在の国内正規販売は96,800円(税込)となっています。
71,500円(税込)で購入した2020年当時より25,000円ほどの値上がりです。
2022年頃からの大幅な円安とインフレを考慮するとこの価格高騰は仕方ないと言えそうです。
当時でも高いと思いながら買ったものの、欲しいものは欲しい時に買っておいて本当によかったです。
まとめ:思い切って購入しても日割で考えれば安い

以上がシャンボードを5年間愛用して感じたことでした。
この5年間の間にも同じパラブーツのランス、コローを購入しJ.M. WESTONの靴も購入したりとコレクションが増えながらもシャンボードは安定して登板回数が多いです。
雨の日にも履けるため、雨であればシャンボードかランスを履いて出掛けています。
防水性に関してはスニーカーよりも信用しています。
また、シャンボードは履き心地の良さとコーディネートのしやすさから、出張や旅行など家を空けて靴を履き替えられない時には最も選ぶ確率が高いです。
























