遂に!2足目となるパラブーツの靴「Reims(ランス)」を購入しました。
定番のコインローファー的な見た目なのに、パラブーツ特有のゴツいソールで独特の雰囲気を持つランス。
入院からの復帰第一弾となる当記事では、ランスを選んだ理由やサイズ感などを着用画像と共にご紹介します。
パラブーツ ランスを選んだ理由
シャンボードと同じくらい気に入る一足を
私が現在所持しているパラブーツの靴は、日本では一番人気!定番中の定番である”シャンボード”
パラブーツといえばコレ!な定番モデルで、パラブーツのブランドを知らなくてもBEAMSなどのセレクトショップで見かけたことのある方が多いのではないでしょうか。
1年半ほど履き続けたシャンボードの履き心地は本当に極上で、「パラブーツは絶対にもう一足必要だ!」と常々考えていました。
帰省や出張など、長期で家を開けるときに絶対と言っていいほど選択するのがシャンボードでした。
それくらい、全天候型のリスレザーと、スニーカーのような履き心地に全幅の信頼を寄せています。
では、もう一足パラブーツを選ぶとしたら何を選ぶか。
スーツにも合わせられるアヴィニョン?
よりワーク色の強いチロリアンシューズであるミカエル・・・?
選択肢は無限に広がります。
そんな中、今靴を買うとしたら必要な要素が一つ出てきました。
それは、
紐を結ばないスリッポンタイプの靴
であること。
今持っている革靴3足は、どれも紐を結ぶタイプのレースアップシューズです。
それもスタイル的にすごく気に入って選んでいるのだけど、靴の脱ぎ履きをする機会が多い出張先や帰省先ではスリッポンタイプの靴があった方が絶対に良いのではと考えるようになりました。
あと、子供が小さいと抱っこして家を出ないといけないことも多く、紐靴は「どのタイミングで紐を結んだり解いたりすればいいの?」となるくらい難易度が高いことも多いです。
一度でも靴や革靴にハマった方はご存じかと思いますが、紐靴の紐を結んだままにして、スリッポンのようにズボッと履くのは靴の消耗的にもフィッティング的にもNGです。
そんなわけで、“次のパラブーツ”は自然とスリッポンタイプの靴から選ぶことになりました。
ランスか、フォトンか?
「パラブーツのスリッポン」と聞いて、大体の方が思い浮かべるのが、今回購入した“ランス”
または、サイドゴアブーツのローカットバージョンのような“フォトン”
ではないでしょうか。
ランスはミカエルのスリッポンタイプ。
フォトンは、正しいかどうかわからないけどシャンボードのスリッポンタイプのような感じです(フォルムが似てるのと、同じソールを使ってる)
一時はフォトンも候補としてかなり上り詰めていました。
大阪のパラブーツに寄った時にスタッフの方から頂いたアドバイスとしては「ゆるっと履きたいならフォトン、ランスはカチッとした履き心地」とのことでした。
確かに、試着してみてもサイドゴアがある分フォトンは足への馴染みは良くて、ランスはサイズ選びがシビアそうだなと感じました。
色々と悩みましたが、今回は今まで履いたことがなかったコインローファーのスタイルを使ったコーディネートを組み立てたいと考えて、ランスを選びました。
パラブーツ ランス開封の儀
「開封の儀!」と言いながらも、外箱からいきなり開封に行っちゃってます。
モノ買った時って、嬉しさのあまり中間の梱包を取り除くところを撮り忘れて、そのまま開封してしまう事が多いのではないでしょうか?
パラブーツの“リスレザー”特有の白い粉である“ブルーム”が浮き出てます。
これはカビではなく、オイルを染み込ませた特殊なレザーであるためにこのような粉が出ています。ロウを染み込ませたブライドルレザーのような感じでしょうか。
パラブーツ ランスのプレメンテと各部
プレメンテ
「プレメンテ(履く前のお手入れ)」とは言っても、やることはシンプルです。
ブラッシングでブルームを革の中に入れ込む→デリケートクリーム塗布→ブラッシング
のみです。
最初は新品特有の色や質感を楽しみたいため、あえて黒色のクリームは使いません。
次にお手入れする際は、シャンボード用に買ったパラブーツ純正クリーム(黒)があるのでそちらを使っていきたいと思います。
ライニング
靴の内側であるライニングは、シャンボードとほぼ同一のデザインです。
履き込んでいくうちに、インソールがだんだん飴色になってきます。
今履いてるシャンボードは、右側のインソールが剥がれやすいトラブルに見舞われたので、ランスは剥がれなければいいなと思います。(パラブーツのショップで無料で接着してもらえます)
あと、踵側のライニングはシャンボードはツルッとした革を使っているのに対して、ランスは踵が抜けないようにザラザラした革が使用されてます。
モカ
「拝みモカ」であるシャンボードに対して、ランスは「被せモカ」仕様です。
上から革をかぶせていることで、割れないモカとなります。
シャンボードは革と革を拝むように合わせた「拝みモカ」仕様なので、履いてるとすぐにモカが割れます。
「これもデザインのうち」と割り切って履けるかどうかが、シャンボードを愛用する上での重要なポイントとなります。
こちらもパラブーツのショップにて接着してもらうことは可能ですが、すぐに割れてしまうのであまり意味はないと思った方が良いです。
エイジングの一環として考えるのが一番妥当だと思います。
なお、モカが割れてもそこから浸水してくることはないのでご安心ください。
ソールとウェルト
ランスのソールはミカエルと同じ“MARCHE Ⅱ”ソールが採用されています。
聞くところによるとこのMARCHE Ⅱソールは結構固いようなので、いきなり長距離を歩くのは避けて徐々に慣らしていく予定です。
一方のシャンボードに採用されているのは“PARATEX”ソール。
こちらのソールは個人的に返りもよく、履き慣れるまでにそれほど時間が掛からなかった印象です。
ウェルトについて、ランスではシャンボードや多くのパラブーツの定番モデルと同じノルヴェイジャンウェルト製法で作られています。
シャンボードはウェルトの上部が真っ直ぐストレートなのに対して、ランスはモコモコとかまぼこのような形になっていて可愛らしい雰囲気です。
サドル
コインローファーの特徴でもあるサドル縫い。
ランスは普通のコインローファーと比べて革も厚手で無骨なイメージのため、サドルもしっかり強固に縫われています。
パラブーツ ランス着用画像
本当にベタベタなんだけど、生デニムのロールアップと白ソックスの合わせ。
パラブーツの「ちょっとかわいい」デザインってこのような合わせ方が一番生きると個人的には思っています。
履いているデニムは、ユニクロUの“セルビッジレギュラーフィットジーンズ”です。
このデニム今年の春くらいに買ったのですが、固すぎない生地感と徐々に色落ちしていく感じがすごくいいです。
全身コーディネート
- アウター:Babour ビューフォート
- トップス:DANTON フリースジャケット
- デニム:UNIQLO セルビッジレギュラーフィットジーンズ
- シューズ:Paraboot ランス
ちなみにバブアーのビューフォートジャケットは昨年11月に購入後、忙しくて購入記事が書けずシーズンを終えてしまったので、改めて一年着用後のレビュー記事を書きたいと思っています。
このコーディネートは合わせる靴がランス以外のシャンボードやミカエルでも成立しますので、汎用性の高いアイテムを持っていると何かと便利だと思います。
あと、「ローファーは夏に履く物」といったイメージは強いですが、ランスはわりとゴツ目なデザインなので冬でも違和感なく履けます。
かといって夏暑苦しいかと言われればそんなことはないので、本当に完成された絶妙なデザインだと思っています。
サイズはUK6
購入したランスは、シャンボードと同じUK6(日本サイズで24.5-25.0くらい)を選択。
スリッポンの靴は革の伸びを考慮してハーフサイズ落とすのが基本とよく言われますが、ハーフサイズ下のUK5.5を試着したところ縦にも横にもキツキツでペインだったためジャストサイズを選びました。
ジャストサイズの着用感としては、厚手でも薄手でもない普通の靴下で履いて「やや締め付け感があるかな」といった感じです。
元々パラブーツ(というか海外製品全般)は、万人に合うことを意図したモノ作りをしていないので、緩くなれば厚手のソックスを履いて合わせるなどの工夫が必要です。
↑は私の持論なんですが、海外の魅力的な製品(例えばロレックスの時計やフェンダーのギターなど)もそれほど万人に合うような代物ではないと思います。
だからこそ、気に入った人にはとことんハマるし、それを使いこなす工夫をしようと色々考えるものです。
まとめ:汎用性抜群のおしゃれローファー ランス
今回ランス開封後の紹介でまだ外での着用レポートは書けない状態ですが、シャンボードの完成度の高さから、同じかそれ以上の満足感が得られることを期待しています。
ランスの満足度次第で「もう一足スリッポンのパラブーツを!」となる可能性も大いにあります笑
次回は、昨年購入したものの記事を書けていないバブアーのビューフォートと、もう一足のパラブーツであるシャンボードの一年使用レビュー記事をご紹介したいと思います。
たまたま私の足には合っていたようです。