前回記事『20年以上の推し! 3ピースロックバンド”ACIDMAN”がめちゃくちゃ好きな話』では、これからACIDMANを聴いてみたい方、1,2曲は知ってるけど他にいい曲はないかな?といった方に向けておすすめの楽曲とアルバム3枚を紹介しました。
今回は、ACIDMANを20年以上聴いている私が【中級編】として最近の楽曲や隠れた名曲、おすすめアルバム3枚を紹介します。
「アルバム1,2枚くらいは聴いたことある」「初期の頃は聴いていた」方にも興味を持っていただけると嬉しいです。
当記事はYouTube動画へのリンクがメインとなります。また、おすすめの作品紹介ではCDアルバムへのアフィリエイト広告が含まれます。
ACIDMANおすすめ楽曲【中級編】
前回記事に続いて、今回は以下5つのカテゴリに分けて3曲ずつ紹介します。
- ライブでテンション爆上がり‼︎疾走感抜群のアップテンポ曲
- ライブで叫ぶべし!ボーカルとコーラスの掛け合いが熱い曲
- 実はACIDMANの真骨頂?ミディアムテンポ曲
- 壮大な世界観のロック・バラード
- ACIDMANのもう一つの”顔” 歌無しのインスト曲
❶ライブでテンション爆上がり‼︎疾走感抜群のアップテンポ曲
前回こちらのカテゴリでは『world symphony』と『造花が笑う』を紹介しました。
今回はもう少し踏み込んで以下の3曲を紹介します。
Stay in my hand (収録アルバム:有と無)
めちゃくちゃカッコいいドラムのイントロからACIDMAN定番の曲調で疾走感抜群のハイスピード曲。
この曲のPVには総勢120名以上のバンドマンが参加されたようで、ACIDMANの3人が楽器を弾くミュージシャン達に囲まれる構成が今までになくカッコいいです。
ACIDMANはバンドをやっている/やっていた方に愛好者が多いのも納得です(自分もそう)
新世界 (収録アルバム:新世界)
いかにもACIDMANらしいタイトル『新世界』
自分が最も仕事と転職で苦労していた時に聴いていたため、曲中で繰り返される“今日、世界は生まれ変わる”のフレーズを胸に転職活動を頑張り、結果的に上手く行きその後結婚しました。
10年前に行った『有と無』ツアーのアンコールでこの曲が演奏されて、脳汁と涙が止まらなかったです。
ライブでこの曲が演奏されたら、サビの”今日、世界は生まれ変わる”の前に思い切り叫びましょう!
FREEK OUT (収録アルバム:epual)
“YESかNOか 有か無か”の歌い出しの歌詞はいかにもACIDMAN的であり、オルタナティブ・ロックを感じます。
静かなAメロから、Bメロ→サビまで熱量全開で歌い上げるこの曲は、ライブでテンション爆上げになること間違いなしです!
特に後半の”FREEK OUT! FREEK OUT! RIGHT!”の繰り返しはめちゃくちゃアツいです。
❷ライブで叫ぶべし!ボーカルとコーラスの掛け合いが熱い曲
前回こちらのカテゴリはありませんでした。個人的に、ACIDMANの曲調としては大好きなカテゴリで、ライブで演奏されることを毎回楽しみにしています。
CARVE WITH THE SENSE (収録アルバム:A beautiful greed)
『カーヴ ウィズ ザ センス』略して『カーセン』
イントロだけでテンション爆上がり間違いなしです。
激しいイントロから静かなAメロ→Bメロへ激しく展開し、そのままサビに繋げる流れは正に”ACIDMAN節”
ライブで演奏されたら”CARVE WITH THE SENSE”の部分を思い切りメンバーと叫びましょう。
Under the rain (収録アルバム:A beautiful greed)
こちらの曲も上で紹介した『CARVE WITH THE SENSE』に似た雰囲気で、同じアルバム『A beautiful greed』に収録されています。
このPVは、女の人が走り出す・道路で花火をしているなど当時から意味不明でしたが、今見ても意味不明です笑
曲はめちゃくちゃカッコいいし、このPVも一つの映像作品として仕上がっていると思います。
自分が行ったライブで、大木さんがこの曲の一番だけを静かに歌った後、曲に入るアレンジだったこともあり、それはそれでレアだったと思います。
演奏された時には、サビの”Why did you say goodbye?”を思い切りメンバーと叫びましょう。
SILENCE (収録アルバム:創)
1stアルバム『創』の頃からボーカルとコーラスの掛け合いがアツい曲はありました。
『造花が笑う』のBメロもめちゃくちゃアツいですよね。
実は私が行ったライブではこの曲に当たったことがなく、今後行くライブで登場することを願っています。
そしてこの曲は、2025/10/29に発売されるトリビュートアルバム『ACIDMAN Tribute Works』で大好きなBRAHMANによってカバーされるため、それも楽しみにしています。
こちらの動画で少しだけ試聴することができます。
原曲とは異なる意外なアレンジを加えつつ、しっかりとBRAHMANらしさを出しているので最後はどのような展開になるのかとても楽しみです。
❸実はACIDMANの真骨頂?ミディアムテンポ曲
前回こちらのカテゴリでは『スロウレイン』と『FREE STAR』を紹介しました。
今回は新旧織り交ぜて以下3曲を紹介します。
イコール (収録アルバム:equal)
どこか『赤橙』に似た雰囲気を持つ幻想的な曲。
ACIDMANの曲にしては珍しく、通常のサビと大サビがあります。
こういったアレンジってACIDMANに限らず結構珍しいので希少な楽曲だと思います。
一定のテンポでありながら、最後は綺麗に盛り上がって何度でも聴き入れる曲となります。
Rebirth (収録アルバム:innocence)
比較的最近の楽曲。
この頃から、よりファンクやJAZZ要素を取り入れたお洒落な曲が増えたと思います。
クリーントーンのギターで弾くカッティング、ベースのチョッパーと軽快なドラムが合わさって終始お洒落です。
『スロウレイン』や『FREE STAR』の”進化版”のように感じます。
白と黒 (収録アルバム:光学)
2024年発表の新曲。
こちらもJAZZやブルース要素を取り入れた曲調で、新たなACIDMANの世界を生み出しています。
バンドサウンドだけでなく、管楽器の音も加わって豪華なサウンドです。
そして、ACIDMANのお家芸である”静と動”もテンポを抑えた楽曲でありながらしっかりと表現されています。
曲はもちろん、「激シブな大人になったACIDMANの3人」を見られるPVが必見です!ダンサーも加えてめちゃくちゃお洒落なPVに仕上がっています。

❹壮大な世界観のロック・バラード
前回こちらのカテゴリでは『プリズムの夜』と『ALMA』を紹介しました。
今回もさらに壮大な曲を3曲紹介します。
世界が終わる夜 (収録アルバム:有と無)
こちらの曲は『有と無』のツアーで生で聴けたので今でも心に残る曲です。
曲もそれほど長すぎず、イントロからすぐ歌に入って展開も早いので聴きやすい楽曲だと思います。
中盤で展開を変えて飽きさせないのも、この曲のいいところだと思います。アウトロもめちゃくちゃカッコいいです。
あと、こちらのYouTubeのライブ映像ではこの曲の後に『輝けるもの』が演奏されていてめちゃくちゃカッコいいので是非最後まで見てみてください。
innocence (収録アルバム:innocence)
比較的新しめの楽曲。
メンバーが真っ白な衣装に身を包み、夜の高層ビルの屋上で撮影されたPVが綺麗でカッコいいです。
こちらもゆったりとした曲調でありながら、曲の長さも抑え目で展開も早いので聴きやすいと思います。
この曲もまた、自分の人生を支えてくれるACIDMANの一曲になっています。
and world (収録アルバム:and world)
前回記事で『and world』が一番好きなアルバムと紹介したので、こちらの曲を紹介します。
個人的に、Bメロの不協和音のように感じられる展開が好きです。(音楽理論的に正しい言い方がありそうが語彙力がなくすみません)
生命・生まれ変わりをテーマにしている楽曲だと解釈しています。
前作『equal』に収録されている『廻る、巡る、その核へ』に近いテーマを歌っていると思っていて、どちらを紹介しようか迷いましたが思い入れのあるアルバムの曲だったので『and world』を選びました。
アウトロでは、アルバムの1曲目である『introduction』に繋がっていく展開になっているのも必聴です。
ちょうど一週間後の10/26に行く『This is ACIDMAN2025』ツアーではこの曲が演奏された公演もあったそうで、ファイナルの武道館公演でも演奏されると嬉しいなと思ってます。
❺ACIDMANのもう一つの”顔” 歌無しのインスト曲
ACIDMANの曲は歌だけではなく、歌無しのインストゥメンタル(インスト)曲も各アルバムに数曲収録されています。
Slow View (収録アルバム:Loop)
前回記事では、私が初めてACIDMANを聴きハマるきっかけになったアルバムが『Loop』だったと書きました。
アルバムの中のちょうどいい場所にインスト曲を入れて、”1枚の作品として仕上げる”手法に感動したのも初めてでした。
様々な音色を響かせるギターと精密なドラム、ギターとドラムの音色を綺麗に繋げるベースは正にACIDMANの3人だからこそ出せる音だと思います。
water room (収録アルバム:and world)
こちらは比較的ノリのいいテンポで、同じフレーズを繰り返しながら終盤では展開を変えていくのがカッコいいです。
アルバムでは、『プラタナス』と『Stay on land』をこの曲がお洒落に繋げてくれます。
Dawn Chorus (収録アルバム:green chord)
お洒落なギターコードのカッティングから始まる一曲。
テンポは早めながらも、落ち着いたサウンドと音数の多さが魅力的。
こういった曲って”演奏力”が本当に高くないとできないと思います。
番外編:大木伸夫さんの提供楽曲
惑う星 (結束バンド)
私が大好きなアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の楽曲を大木さんが提供していました。
何も知らずに「カッコいい曲だな」と思って普通に聴いてたら、実は大木さんの楽曲提供ということを後から知り驚きました。
確かに、光や星をテーマにした歌詞と疾走感抜群のサウンドは大木さんのものだと分かります。
アニメ本編の主題歌ではなく、劇中バンド『結束バンド』のライブツアーのために制作された曲となります。
本編ではベース+コーラス担当だった山田リョウ(cv:水野朔)が少しだけ大人になった姿をイメージした楽曲とのことでした。
以下、ACIDMAN公式の大木さんのコメントを引用します。
音楽偏差値は高く、でも、サビは疾走感があるメロディアスな曲」という難しいオーダーでしたが、素晴らしいアレンジも加えて頂き、とても素敵な楽曲になったと思います。
下北沢という街は僕達ACIDMANにとっても、とても大切な場所であり、あの場所に下北沢ガレージというライブハウスがなかったら今の僕達はなかったと思います。
「ぼっち・ざ・ろっく!」にもそんな青春がたくさん詰まっていました。
少し未来の結束バンドとしての山田リョウさんの世界観を、僕なりに想像して作らせてもらいました。
どこまでも続いてゆく、彼女達が信じた青春の1ページになる事が出来たら幸いです。
大木伸夫(ACIDMAN)
アニメをあまり見ないACIDMAN好きの方にも是非聴いていただきたいです。
おすすめ楽曲紹介はここまでで、これからはおすすめアルバム【中級編】を紹介します。
ACIDMANおすすめアルバム3選【中級編】
前回は初心者向けおすすめアルバムとして『and world』『創』『ALMA』を紹介しました。
今回は、ACIDMANのアルバムを1,2枚は聴いたことのある方へ、さらにおすすめのアルバムを3枚紹介します。
equal (2004年)
『FREEK OUT』『イコール』『水写』『彩 -SAI-』などの名曲が収録された3rdアルバム
リアルタイムで初回限定盤を予約購入しました。1st『創』2nd『Loop』と比べて、「あれ?何か曲調変わった?」と当時は思っていました。
今思えば、このアルバムがACIDMANの曲に長編や壮大な世界観が加わる転換点だったのだと思います。
おすすめ楽曲でも紹介したとおり、どこか『赤橙』に似た雰囲気を持つ『イコール』も、さらにACIDMANが持つ雰囲気を加速させています。
終盤は、初めてアルバムに収録されたカバー曲『colors of the wind』と今でもファンの間では根強い人気の『migration 1064』

最終曲は、これもまたファンにとって根強い人気で10分近い大作『廻る、巡る、その核へ』
20代前半だった当時より、40代になった今の方がこのアルバムの良さがより分かるようになりました。
初期の作品と比較すると作風は結構変わっているため、初期の頃にACIDMANが好きだった方にもぜひ聴いていただきたいです。
新世界 (2013年)
前作『ALMA』の発売は2010年。その間に東日本大震災があり、ACIDMANの音楽性や活動にも大きな変化があったと思います。
一曲目のインスト『gen to (intro)』から繋がるのは、柔らかい曲調の『SUSY』で、今までの作風とは異なるアルバムの始まりになっています。
落ち着いた曲調から始まって3曲目は、おすすめ楽曲紹介で紹介した、熱量抜群の『新世界』で盛り上げてくれます。後に続く『NO.6』もハイスピードでテンションが上がります。
個人的には中盤の『ラストコード』や『アルケミスト』などお洒落な楽曲が続くのがツボです。
上で紹介した『equal』に収録されている『彩-SAI-』と同様に、前編・後編に分かれる『風追い人』も壮大です。こちらの楽曲にはゲストとして、坂本龍一さんが参加されていました。
中盤はお洒落で比較的大人しめな楽曲が続きながら、終盤はACIDMANワールド全開の『カタストロフ』でしっかりと盛り上げてくれます。
当ブログでは「ACIDMANの音楽性は何も変わっていない」とひたすら書きましたが、細かく見ていくと少しずつ進化を遂げていて、このアルバムもまたひとつ現在に繋がる転換点になっていると考えています。
innocence (2021年)
最新アルバム『光学』発売前の現在では、ACIDMAN最新のオリジナルアルバム。
一言でまとめると、今までのACIDMANアルバムの中で1番聴きやすいです。
展開が早く、曲順も飽きずに聴き続けられるように工夫されていると感じました。
『introduction』からの2曲目は、ファンクやジャズを意識した曲調の『Visitor』その後の『歪んだ光』は、初期の作品よりもよりオルタナティブ・ロック色が強まっていると思ってます。
おすすめ楽曲紹介でも挙げた、軽快な『Rebirth』の後、5曲目『灰色の街』でクールダウン。
終盤は『夜のために』でテンションを上げながら、おすすめ楽曲でも紹介した『innocence』でしっかりと浸らせてくれます。
最終曲は、今までのアルバムラスト曲と少し雰囲気が違う『ファンファーレ』
『ALMA』や『新世界』の世界観と比較しても、このアルバムはややポップ色の強い作品になっていて一つの転換点になっていると考えています。
ACIDMANをあまり聴いた事がない方にこそ、おすすめしたいアルバムとなります。
まとめ:おすすめ楽曲・アルバム紹介【中級編】を書いてみて
ACIDMANおすすめ楽曲・アルバム【中級編】はいかがだったでしょうか。
アルバム一枚の中でも好きな楽曲はたくさんあり、どの曲に絞って紹介するか頭を悩ませるのも楽しかったです。
NEWアルバム・トリビュートアルバムの発売も控えているので、あと一回くらいは楽曲紹介記事を書ければと思っています。

【上級編】が書けるほどACIDMANの知識があるとは思っていませんが、10/26の武道館ライブ後にはまた新しい視点が生まれそうなので楽しみにしています。その後の『光学』ツアーのZepp Haneda公演にも行きます。
ここまでご覧いただきありがとうございました。武道館楽しみです。
おまけ:実は15年前にYouTubeやってました
私は元ベーシストなので、サトマのベースが好きでコピーしていました。
フェンダーのプレシジョンベースを使っているのもサトマをリスペクトしているからです。
消してもいいくらい再生数もない動画だけど、頑張って弾いたので残しています。
赤橙:ベースで弾いてみた動画
自分はベースを弾くときは基本的に2フィンガーの指弾きなんだけど、赤橙のテンポを指2本で弾こうとするとリズムを均一にすることが難しかったため、指一本で弾いています笑
ちなみに、動画の作成環境は以下となります。
- ベース:Fender Mexico 50sプレシジョンベース
- プリアンプ:Aguilar TONE HAMMER
- オーディオインターフェース:TASCAM
- PC:MacBook(2008) 13inch(カメラも内蔵のものを使用)
- 編集ソフト:GarageBand、iMovie
Your Song:ベースで弾いてみた動画
このベースは完全耳コピなので合ってるかわかりません笑
よく聞くと、ちょっとリズムが走るとこがあったりまだまだだなと思います。
この頃はベース歴1年半くらいでかなり練習していて、この後に始めたバンドはそこそこ長年続けていたのでさらに練習を積み上げました。
動画の投稿日が15年前ってのに重みを感じますね…今はベースは弾かなくなってしまったけど、また復活できる日を楽しみにしています(子供がもう少し大きくなったら)
自分がアップした弾いてみた動画はあと2本あって、一つは椎名林檎の『正しい街』、もう一つはTHE BACK HORNの『世界樹の下で』になります。ご興味のある方はご覧いただけると嬉しいです。
それではまた!