シーバスフィッシングを始めたお話

2021年8月から新たな趣味として、海のルアーフィッシングであるシーバスフィッシングを始めた。

今回は、シーバスフィッシングを始めた時のお話と、3ヶ月目に突入した現在の状況を紹介したいと思う。

はじめに:管理人Shinの釣り歴

私の釣り歴
  • 海のサビキ釣り・チョイ投げ釣りは小学生から
  • ブラックバスのルアー釣りは中学生から
  • 最もブラックバスを釣ったのは2003〜2006年ごろ
  • 2006年以降釣りは一切やってなかった
というわけで、一応それなりの釣り歴とルアーフィッシングで魚を釣った経験はある状態。

しかし、海でのルアーフィッシングとシーバス(スズキ)をターゲットにした釣りは経験がなく、長年の釣りブランクと始めての釣種に大苦戦することになる。

シーバスフィッシングを始めたきっかけ

私の一番の趣味はスケボーで、いつも行くスケボーパークでたまに会って話す方が釣り道具を持ってくることがあったので、どこで何を釣っているのか興味本位で聞いてみた。

聞くところによると、「近くの運河でシーバスが釣れるよ」とのこと。

私も小学生の頃に読んでいた釣り雑誌で、シーバスが海の河口付近の常夜灯周りでルアーで釣れるというのは知っていた。

しかし私の地元では(たぶん)そこまでメジャーな釣りではなかったし、ブラックバス釣りの方が大人気だったので特にシーバス釣りをやってみようと思ったことはない。

足場とアクセスの良い東京都市部の運河(船が通るために人工的に作られた川のこと)で、シーバスという魅力的なターゲットを狙える…これは「自分にもできそう!やってみたい」と思わせる趣味だった。

シーバスフィッシングスタート!まずは道具から

シーバスフィッシングに必要な道具は、淡水のブラックバス釣りとは異なる。

幸い今は、シーバスフィッシングに必要な道具や始め方などは、インターネットですぐに調べることが可能だ。

約1ヶ月の検討期間を経て、シーバス釣りに必要な道具一式を揃えることができた。

  • ロッド:ダイワ クロスビートSW 907TM
  • リール:ダイワ レブロス3000-CH
  • PEライン:シマノ ピットブル4本撚り 1.0号
  • ショックリーダー:ヤマトヨテグス フロロカーボン20lb

自転車での釣行がメインとなるため、ロッドは出来るだけ小さく折りたためるダイワのクロスビートSWシリーズを選択した。

リールは3000番くらいのスピニングリールがお勧めとのことだったので、ロッドと同じダイワのレブロスを選択。

どちらも「安過ぎず・高過ぎず」をテーマに、それなりに長期的に使えるものにした。

PEラインを使うのも初めてで、ショックリーダーとの結束方法もYoutubeの動画を見て何度も練習した。

釣行と自宅での強度テストを繰り返して、PEラインとショックリーダーの結束は“SFノット”を採用している。

結び目が大きくなってロッドのガイドに引っかかりやすい欠点はあるものの、切れる時にショックリーダー側から切れるベストな強度なのが選んだ理由だ。

ルアーは

  • フローティングミノー
  • バイブレーション
  • スピンテールジグ
  • ワーム

をセレクト。個人的にシーバスフィッシングは、バイブレーションやスピンテールジグなどの「巻き物」での釣りというイメージを持っていたので、その辺りを中心にルアーを決めた。

これらをAmazonで購入したアブガルシアの釣り用ウエストバックに入れて、釣りの準備は完成。

釣り道具一式

初期投資額は3万円ほど。大人が新しく始める趣味としては、格安な方ではないだろうか。

2021年8月7日(土)初釣行の洗礼

2021年8月7日(土)の早朝から、家から一番近いポイントへ初めてのシーバス釣りに出かけた。

Shin
自分はブラックバス釣りの経験もある。そこそこ狙った場所に投げられるだろうし、魚のアタリがあれば合わせて釣り上げられるだろう。

と思っていた。しかし現実はそれほど甘くない。

多発する根掛かり

シーバスに限らず、すべての魚釣りで多発する厄介なトラブルは、釣り針が地面に引っかかる「根掛かり」ではないだろうか。

Shin
いわゆる「地球釣った」ってやつ。

ちょっと投げて巻いただけですぐ根掛かり。外せなければそのルアーは無くすことになる。これは地球環境にもお財布にも優しくない。

ブラックバス釣りの時はそれほど根掛かりに苦戦した記憶がなく、なぜシーバスだとこれほどに根掛かり多発するのか…その時にはわからなかった。

理由としては「自分が釣りをしている場所の深さを知らない」というのがあり、浅いのであればその水深に合った”軽いルアー”を使うべきだ。(その場所は凄く浅い場所だった)

あと、そもそもシーバス釣りがルアーを底まで沈めて巻いてくるような釣りではなく、表層から探って行くのが定石と知ったのものこれからしばらく釣りに行ってルアーを無くし続けてからだった。

こういった事があるのも初心者ならではのこと。

初めてのシーバスヒット!

根掛かりに苦戦しながらもルアーを投げ続けていると、スピンテールジグをシーバスが喰ってくれた。

明確なアタリだったので即座に合わせると、ジャンプするのがすぐ近くで見えた。サイズは30-40cmくらいだったと思う。

夢中でリールを巻いて寄せたけれど、残念ながら外れてしまった。

回収したルアーにシーバスの口の皮膚の一部が付いていたので、口切れでバレてしまったようだ。

ルアーにシーバスの口の皮膚…

「シーバスはバレやすい魚である」事を、これから後に嫌という程知ることになる。

その後同じスピンテールジグを投げ続けるも反応はなし。そのスピンテールジグも根掛かりして無くなってしまった。

場所を移動してバイブレーションを投げてると、またシーバスらしきアタリが。しかしノットがきちんと結べていなかったのか、合わせた時にすっぽ抜けてしまった。(今思えば、これはただの根掛かりだったかもしれない)

購入したルアーをほとんど無くしてから、初めてのシーバスフィッシングは終了。

「続けていけば何とか釣れそう」と思ったものの、一度だけシーバスが掛かった事さえも、実は奇跡的な事だと知ったのはしばらく釣行を繰り返してからのことだった。

2021年8月〜9月 釣れない期間が続く

せっかく始めた新しい趣味。家族の協力も得られて、休日の日中や平日の夜間も釣りに出かけられる機会は増えた。

新しい釣り場も見つけて開拓し知識も増え、初めて釣れるのはいつかと心を躍らせながら釣り場に通うものの、全く釣れそうな雰囲気が見えない…

まずは魚のアタリがない事がほとんどで、何度かルアーに魚が掛かった事があったものの、すぐに外れてしまったりでどうにもうまく行かない日が続いた。

上記バラシの原因は、合わせが不十分だったり釣り針の針先が劣化しているなどの原因であることがわかったため、改善すべき点は釣りに行くたびにスマホのメモと頭にインプットして行った。

簡単に釣れると思った釣りでここまで苦戦して、家を空ける時間も増えるからやめた方がいいのではないかと何度も考えたものの、妻も応援してくれたのでもう少し頑張って続けることにした。

2021年9月11日(土)初めてのシーバスを釣り上げる

初めて釣ったシーバス

2021年9月11日。この日は妻が仕事で息子と二人だけになるため、釣りに行けるとしたら妻の仕事が終わる夜になってから。

満潮の潮止まりが20時ごろ。この時間からいつも通っている運河の橋脚付近のポイントで釣り始める計画を立てた。

その日はちょうど自分が一番入りたいポイントが空いていたので、潮止まりの時間からゆっくり準備をしながら潮が動き出すのを待ってから釣りを始めた。

使用したルアーはシマノ エクスセンス サイレントアサシン99Fのレッドヘッドカラー。

釣り雑誌を見ていた小学生の頃から、夜のシーバス釣り=レッドヘッドカラーのルアーというイメージがあったので、夜釣り場に着いてまず投げるルアーはいつもコレだった。

高い確率でそこの橋脚にシーバスは着いているのだけど、何度もルアーを投げ込んでいると人の気配を悟られて全く釣れなくなってしまう。

折角自分が狙った一番いい時間に一番いいポイントに入れたのだから、橋脚の際にルアーを投げ込むのは慎重にやるべきだ。

少しずつ橋脚付近の立ち位置に近づきながら、その日のキャスト精度を確かめるために橋脚から離れた場所に3回ほどルアーを投げた。

「これは橋脚の際にルアーを投げられる」と確信したので、狙った橋脚の際にルアーを投げた。ちょうど橋脚から1mも離れないギリギリの位置に着水した。

「いい所に入ったな」と思った。着水してすぐにリールを巻き始める。

ゆっくりとリールを5回転ほどしたところで、思い切り竿先が引き込まれるような強烈なアタリが出た。

「間違いない!シーバスだ」と確信した。竿先が引き込まれたところでまず一度思い切り合わせを入れる。

リールを巻いて糸フケを取って念のためもう一度追い合わせ。きちんとした位置に針がかりしていれば、針先は魚の口を貫通しているはずだ。

今まで掛かったシーバスを何度逃したことか…焦る気持ちを抑えつつ、早めにリールを巻きながら竿を立てすぎないように注意して慎重に足元に寄せた。

ちょうど潮が下げ始めたばかりで足場と水面との段差がなく、タモ網なしでもシーバスを上げることができた。

メジャーがなかったので両手で測って約50cmほど。初めてのシーバスにしては上出来なサイズだった。

釣れない期間に試行錯誤してやっと釣り上げたシーバスは、忘れられない貴重な一匹だ。

撮影した後はすぐにリリースし、無事に運河の流れの中に帰っていった。

その後は全くアタリもなく終了。1匹釣れただけでも満足度は間違いなく今までの釣り人生の中では最高だった。

後日何度か同じポイントを狙って通ったものの、2匹目のシーバスはなかなか釣れず、また釣れない日々の連続だ。

2021年9月23日(木) 2匹目のシーバスを釣る


2021年9月23日秋分の日。この日は妻が息子を連れて友達と遊びに行っていたので、まだ明るい夕方近くからいつもの運河で釣りを開始した。

明るい時間帯には全く手応えがなく、前回シーバスを釣ったポイントには人がいて入れない。(釣りにはこういったことが往々にある)

少し離れたところから様子を見ていたところ、電気ウキを使ったエサ釣りでシーバスかクロダイを狙っているようだった。

20時ごろに、その方が撤収しようとしていたので挨拶をして、そのポイントに入らせてもらった。

満潮の潮止まりから一時間半ほど。場が休まるまで準備をしつつ待った。

使用ルアーは前回と同じサイレントアサシンのレッドヘッドカラー。

夜に最初に投げるルアーは、やっぱりこのルアーに全幅の信頼を寄せている。過去に釣れた実績があるのもそうなのだけど、重さや形状が自分にとっては投げやすく、自分が狙った場所に一番届いてくれやすいルアーというのも理由だ。(竿の硬さや投げ方の癖で投げやすいルアーは変わってくる)

前回と同じく、橋脚から離れた所に数投して「これは行ける」と感覚を掴んだところで橋脚の際にルアーを投げた。

橋脚から1m以内のちょうどいい所に着水した。前回と同じように着水して数回リールを巻いたところ、ガツンと大きなアタリが来た。

前回と同じ時間帯、同じポイント、同じルアー、同じタイミングで魚が掛かったことに凄く驚いた。同じ魚なんじゃないかと。

手応えからすると、前回のシーバスより大きく感じる。前回は16lbのショックリーダーを使っていたのだけど、今回は12lbに落としている。途中で切れないか、ちゃんとキャッチできるか不安を持ちながら慎重に手元まで寄せた。

潮が引いて水面と立ち位置に少しの段差ができていたため、フィッシュグリップを顎にかけてどうにか引き上げることができた。

上がってきたのは60cm少々のシーバス。前回より大きいサイズとなった。

前回と全く同じパターンで釣れたことに驚いた。今日(10/17)までそのポイントに入れる日は同じことを何度か試してみたけど、未だに3匹目のシーバスは釣れていない。

段差があるところでシーバスを引き上げるのは大変だったので、タモ網は用意しておいた方が良いと思った。

ハゼ釣りにも挑戦


私が行く東京湾のフィールドでは、大半の人はハゼ釣りかシーバス釣りのどちらかをやっている。

それくらいどちらも人気の釣りだ。

シーバスが釣れない時は、ハゼ釣り用の仕掛けや餌も用意してハゼ釣りを楽しみ、釣りの感覚を養うようにしてきた。

趣味が上手く行かない時は、難易度を下げることが重要。

ハゼ釣りはそれはそれで奥が深いのだけど、初心者にも優しい釣りだ。

そこにハゼがいれば、大体は餌を食ってくれる。

だから、釣れない時に

  • そこに魚がいない
  • 餌や仕掛けが合っていない
  • 餌を食ってくるけど針がかりしない
  • 活性が低い

などの「釣れない原因」を答え合わせをするのが比較的容易な釣りになる。

ハゼ釣りも意外とゲーム性があり、いかに短時間で沢山のハゼを釣れるか?といったことも研究しながら釣っていけるので、それはそれで面白い。

ハゼ釣りの話はまた別途記事にしたいと思っている。

これからシーバス釣りを継続できるかの悩み

何とか2匹のシーバスを釣り上げることができたけれど、やっぱりシーバス釣りは難しい釣りだと思う。

潮の動きや使うルアー、ルアーの動きや狙う水深が合っていないと全く釣れないし、自分が入りたい時間に入りたいポイントにいつでも入れるとは限らない。

人気の釣りだからこそ、魚がいそうな「いかにも」なポイントは常に人がいて、四六時中ルアーを投げ込まれている。

そんな中でスレた(賢くなった)シーバスを釣り上げることは、非常に困難になる。

「思ったほど簡単に釣れない」というのが、ブラックバスなどの他の釣りと比べたシーバス釣りの率直な感想だ。

その根拠として、いつも行く複数の釣り場で釣れている人をほとんど見たことがなく、数十回行った中で釣れてるのを見たのは2回くらい。

餌釣りでシーバスを狙っていると思われる人も、釣れているのを見たことがない。

考えられる理由としては、

  • 釣り人の数に対しシーバスの個体数が少ない
  • そもそもシーバスが、メディアで取り上げられているほど簡単に釣れる魚ではない
    • と仮説を立てている。

      特に運河や河川のあるポイントに居着いているシーバスは狙われ続けてそれなりにスレているので、やはりそれを釣り上げることは至難の技ではないかと思っている。

      今は始めて3ヶ月なので仮説の域を出ないが、ワンシーズン通してシーバス釣りを継続していれば、見えてくるものはあるだろうか。

      もう一つは、装備の問題。

      シーバス釣りは都会で軽装でできる気軽な釣りだと思っていたものの、ガチ勢の装備を見ると水の中に立ち込むためのウェーダー(オーバーオールのようなもの)を着用し、魚を掬うためのタモ網を背中に背負い、釣りというよりは狩猟そのもの。

      そういった装備があった方が色々なポイントに入れて釣れるチャンスが増えることには違いないのだけど、初心者の自分には安全面での心配があるし、始めに思っていた「軽装でできる釣り」のイメージとかけ離れてしまう。

      上記の理由から、気軽に軽装で楽しめるハゼ釣りのような釣りを楽しみながら、シーバス釣りで試してみたいことがある場合は検証のためシーバスを狙いに行く。といったスタイルの釣りを継続していきたいと思っている。

      まとめ:釣れないけど釣れた時は嬉しいシーバスフィッシング


      釣りの経験がない人からすると、「釣りに行ってるのに釣れないのは下手だからじゃないのか?」と思うことが多いと思う。

      しかし釣りは自然が相手なので、どんな種類の釣り(船釣りや餌釣り、ルアー釣りも含む全ての釣り)でも全く釣れないことは普通にあり得る。

      特にルアーフィッシングに関しては、味や匂いのないルアーという物体を餌に見せかけて釣るので、普通の釣りより難易度が高い部分も多いと思う。

      そんな中で釣れた魚は、すごく価値のある1匹だし、生餌ではないおもちゃみたいなルアーで魚が釣れることに夢があると私は小学生の頃から思っている。

      大人になってもこれほどまでに楽しめる釣りは、趣味にするには凄くおすすめだ。

      私もまだ一日中釣りで家を空けることは難しいのだけど、時間を見ながらシーバス釣りや他の釣りとも上手く付き合っていきたいと思う。

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