あまり詳細に触れたことがありませんでしたが、私は高卒の新卒採用で美容室に就職して5年ほど働いていました。
辞めて10年は経ちますが、美容師を辞めて転職したい方、これから美容師になりたい方に、よい情報提供ができればと思います。
本題の「美容師からの転職について」だけ確認希望の方は目次の項番4からお読みください!
なお、終盤に転職サイトへの登録や転職エージェントへの申し込みの導線はありません(笑)安心してご覧ください^^
なぜ美容師になったのか
私は地元の県立高校である工業高校に通っていました。成績は、中の中くらい。
当時から運動も全然ダメで、部活動もやっていなくこれといった取り柄はありませんでした。
高校の時に将来やりたい仕事なんて見当もつかず、なぜ工業高校を選んだのか、自分でもよくわからず将来のことなんて何も考えていない状況。
しかし、私が高校1年生の時に、原宿のAQUAを中心とした“カリスマ美容師ブーム”が巻き起こり、私の周りにも美容師を志す同級生が男女問わず増えることに。
もともと美容室や美容師に全く興味なんてなかったのですが、お洒落には人一倍気を使いたい年頃だったので、お洒落な店を探しては、そこに髪を切りに行ったりしていました。
そんな中で、「こういった洗練された環境で、お洒落人として社会人生活を送っていくのはアリかな」との発想が生まれました。
そんなわけで、高二くらいから進路相談の希望欄は「美容師になる」といった内容一色に染まることになります。
工業科から美容師になれるのか
よく、「なぜ工業高校卒で美容師になったの??」と言われますが、
美容師になるにあたって適切な学科は特にありません。強いて言うなら普通科でしょうか。
学歴は無用な業界であるため、高校の偏差値などは関係なく、何学科からでもなれます。
昔は中卒でも全然なれたようで、少し上の世代では、高校に行っていなかったり、中退したりで美容師になっている人も多いです。
現在は国家資格の必須要件が高卒以上であるため、高卒以上でないと無理です。
美容師になるには
大きく分けて2つ
美容専門学校を卒業して美容室へ就職する
これが普通です。高校在学時に専門学校の入試を受けて、受かれば高校卒業後に美容学校へ入学です。
入試は大学入試のような難しいことはありません。というか、落ちたという事例を聞いたことがありません。
美容・理容の専門学校は多くが2年制です。必修科目を修了後、国家試験に挑むことになります。
こちらも、学校を中退した以外では国家試験に受からなかったという話は聞いたことはありません。実際にサロンの実習などもありますので、この段階で業界に見切りをつけて学校を辞めたり、国家資格だけは取得して違う仕事を始める人も多いようです。
美容師になりたい人は、大学生と同じく在学中に就職活動をして、内定が出たところに入社することとなります。
美容室に就職して通信制専門学校に通う
私はこちらの方法を選びました。高校を卒業して、即社会人です。
美容師というのは、基本的に資格を取得していなければシャンプーなどであってもお客様に触れる仕事を行なってはいけないと法令で決まっています。
しかし、これは建前的なところで、多くのサロンでは無資格でもお客様にカット以外の施術を行うことがほとんどです(そうでないと仕事がないです)
ずっと無資格で働き続けるわけにはいかないので、通信制の美容学校に通い資格を取得する必要があります。卒業までに要する期間は4年【!】
なお、運転免許のように”一発試験”は存在しません。必修科目の修了が受験の要件となります。試験そのものの難易度は低いです。
通信科では、進研ゼミのように送られてくる問題に回答して、年に数回は「スクーリング」と言って実際の美容学校で授業を受ける必要があります。
ちなみに、お店で“スタイリスト”と言われている人は、「美容師国家資格を持っているからスタイリスト」というわけではありません。
お店の昇格試験に合格している、またはスタイリストとして中途入社しているからスタイリストの肩書きがあります。
昔は、無資格でもお店に認められてスタイリストとして活躍している人は多数いましたが、お店でカットしたりパーマを巻いたり全ての施術を行うには「美容師国家資格取得済み かつ 店のテストに合格している」というのが条件です。
この条件を満たして初めて、”美容師になった”と言えるのかと思います。(何とかそこまではたどり着きました)
美容師をなぜ辞めた?
これは非常によく聞かれます。
「すごくいい仕事なのになぜ辞めたの?」「うちで働くより全然いいじゃん?」と…
いいのであれば辞めません。そして転職後、美容室より収入が低かったところはありません。
美容師は2,3年で7割が離職する世界です。私の同期も20人以上はいましたが、1年後には半分になり、1年経つごとに半分ずつになっていくといった状況でした。
サロンの営業時間は長いですし、立ち仕事の接客業で精神的にも体力的にも大きく消耗する仕事であるということは、認識されている方は多いと思います。
多くはその認識の通りですが、更にきつい要素が無数に存在します。
美容師の仕事の実情と、辞めた理由について紹介します。
体力的・精神的にきつい
ここで質問です。
「1日12時間、休憩無しで7日間以上連続で働けますか?」
この答えがYesであれば見込みがあります。
これに該当しない店舗もあるとは思いますが、繁忙店の多くはこのような感じです。
公私混同で身内への営業を求められる
雑誌の撮影でモデルさんをカットして写真を撮ったり、ヘアショーに出演している光景は今もよくあります。
超人気の美容室であれば、これらはモデルや事務所に直接依頼ができたり、依頼されたりといった図式が成り立ちます。
しかしながら、名の知れない店や美容師であればどうでしょうか?
店側に「モデルを用意しろ」と言われれば、知り合いに必死に頼み込むか、街中でナンパまがいの”モデルハント”をやるしかありません。
残念ながら私はこういったことにもついていけませんでした。
収入が安定せず金銭的に困窮する
もう一つ質問です。
「あなたを当社の正社員として採用します。しかし、当社は社会保険・厚生年金の一切を負担しません。
仕事に必要なものは全て自費で購入していただきます。給料は月13万円です。それでも働きますか?」
このような会社に就職したいと思うでしょうか。間違いなくブラック企業ですよね。
しかしながら、多くの美容室ではこれがデフォルトです。現在は少しは改善されているのかもしれませんが、私がいた所はこのような条件でした。
※給与面に関しては、指名が取れて人気が出ればそれなりに稼げるようにはなります。
また、美容師を象徴する仕事道具としてハサミがありますが、これは1本数万円〜数十万円します。
まずはこれを揃えないとスタートラインに立つことすらできないわけです。
これをオフィスワークに例えると、「席くらいは用意してやるけどPCは自前で用意しないと仕事させないよ」ということですね。恐ろしい…
まぁ、ハサミというのは美容師の命であり、野球選手のバットや、ミュージシャンの楽器に相当するものだからまだいいです。
そのほかにも、強制の社員旅行や遠隔で開かれる講習会に自費で参加しないといけなかったり、ノルマ未達やちょっとした店舗の備品破損で罰金を取られたり、高額なシャンプーなどの商品を定価購入させられたり、まさに「給与を得るために仕事をしているのに毎月いくら店に支払うんだ?」といった状況になり、最終的にはそれが耐えきれなくなり転職することにしました。
美容師からの転職について
本題に入るのが遅くなってしまいました。回答から申し上げますと、これは非常に大変です。
そもそも、美容師というのが潰しの効かない職種であり、その資格を持っていても、なれるのは美容学校の講師ぐらいだったりと非常に限定的です。
資格持ちでも、同業種の”理容師”にすらすぐになれないというのは笑えますね。また1からやり直しです。
私の周りでよく聞く転職事例を挙げます。
男性の事例
- アパレルスタッフ
- 美容ディーラーの営業マン
- その他飛び入り営業系
- (アデランスなどの)かつらメーカーで働く
- 携帯ショップ
女性の事例
- アパレルスタッフ
- ネイル・エステなどの他の美容サロン
- 携帯ショップ
携帯ショップ人気だな…しかし、この中に私が「これならやってみたい」と思えるものはありませんでした。
現在はいろいろあった末、なんとか希望のIT業界にいるのですが、とっかかりを掴むのは難しかったです。
美容師を辞める時からITに行こうと思っていたのですが、志望する業界があまりに畑違いすぎて面接どころか書類選考を通過するのもかなりの難易度でした。
美容師をやめてからの行動についてはこちらの記事にも記載しておりますので、よければ参考にしてください。
「接客ができる、美容業務全般できる」というのは鼻で笑われるレベルの職歴です。バイトと変わりません。
IT系であれば、自分で作成したプログラムを公開したり、基本情報や応用情報くらいの資格は取得してないと相手にしてもらえません。
IT系の転職に関する話はこちらも参考に
その他の業種は明るくないのでちょっとわかりませんが、異業種に転職するのであれば同じようなことだと思います。私もIT志望とか言っておきながらタイピングもできず、ワードエクセルも使えない有様だったので、派遣社員としてコールセンターの仕事を1年ほどやって、その辺りは習得しました。
美容師をやっていてよかったこと
ネガティブな内容ばかりになるとつまらないので、終盤は美容師をやってたけどこれはよかったよ!ということを紹介しておきたいと思います。
自分で散髪しているから美容院代はタダ
私は自分の髪は自分で切っています。人の髪を切ることはありません。
ブログで髪型を公開したことはないのですが、多くの人から見て“変ではない”というレベルには切れていると思います。
そのため美容室にはもう5年以上行ったことがありません。美容院代は年間数万円の出費となるため、この節約効果は大きいですね。
道具は現役時代から使ってるカットシザー1本とセニング(すきバサミ)1本。あと、パナソニックの普通のバリカンです。機会があればセルフカット紹介したいと思います。
ファッションセンスが磨かれた(と思っている)
当ブログでも何度かミニマリスト的ファッション紹介をやっています。現役の美容師時代から、好みはそれほど変わっていなく、基本的にはタイトでシンプルで普遍的な物を着用するようにしています。
現在は“ノームコアファッション”ということでシンプルな服装も市民権を得ています。
様々なサブカルチャーへの造旨が深くなった
これは元々の私の性格も影響しているのかもしれませんが、色々な人と出会って話していくうちに映画・音楽などのカルチャーで色々な発見があり、今も自分のベースとなっています。
そして、仕事に対する興味や探究心も人一倍磨かれたのかなと思っています。
まとめ:美容師から異業種への転職は難しいが努力次第
畑違いの業種に入り込むことはなかなか大変ですが、それは一般企業に勤めていた場合も同じことです。
美容師からの転職を真剣に考えている方は、この記事を読んだ今が決断の時です!「あと何年勤続してから」という考えは一切無駄です。全て捨て去りましょう。
さらに具体的な転職手順なども今後紹介していけるといいですね。
冒頭で転職エージェントや転職サイトへの広告は無しでいきます!と書きましたが、この下のグーグルアドセンスの広告部分にそれっぽい広告が表示されたらすみません(笑)
それでは、よいシンプルライフをお送りください^^































コメントを残す