人は必ず何らかの目標や夢を持って生きているはずです。
規模の大小や実現にかかる期間も様々ですが、今回は私の実体験をもとに、夢を諦めるとはどういうことか?諦めないで済むにはどうすればよいかを紹介します。
自分が諦めてしまって困ったことは?
私は現在30代中盤に差しかかろうというところで、現在は某IT企業のヘルプデスクを務めています。
今の仕事にはとても満足していて、もっと早くこういった環境で仕事を始められればよかったと日々思っています。
現在に至るまでの略歴を以下に記載します。
- 高校卒業後、美容室に就職して美容師として5年ほど働く
- IT業界で働きたいと思い、通信系のコールセンターで1年ほど働く
- 何とかIT企業に就職してネットワーク運用を2年ほどやっていたが予算の関係で撤退 失業
- IT企業正社員の職が決まらず、たまたま受かったどちらかと言うとガテン系の仕事に就く。5年で体が持たなくなり退職
- しばらく休養後、現在の生活へ
だいたいこのような感じです。
この中で、私自身が夢を諦めてしまったと確信している部分は1箇所だけです。
1.と2.の間ではありません。3.と4.の間です。
正社員の職欲しさに、妥協した職に就いて、何とか乗り越えられるかと思いながら結局乗り越えられず、心身ともにボロボロになってしまったというオチです。
詳しくはこちらもどうぞ↓
きちんとITエンジニアとしてやって行きたいという思いをブレさせなければ、そのような結果にはならなかったはずです。
次の項で詳しく書きますが、やはり業界や技術についての認識がまだまだ甘く、結果として“真剣に取り組めていなかった”ということになります。
“夢を掴む/諦める”を分けたのは「基本情報技術者(FE)」試験だった
IT業界にお勤めの方には「なぜ?」と思われそうですが少し詳しく書きます。
基本情報技術者とは?
基本情報技術者試験とは、情報処理について基本的な知識を持っていることを証明する国家試験です。
“基本”と名前はついていますが、難易度は非常に高く合格率は20%少々。IT業界に勤めていても、「受からなかった」「受けるのが面倒で諦めた」と言う話をよく聞きます。
一部ネット上の意見では、「MARCH入試相当」「下位の国立大学入試レベル」と言われているようです。
私は大学入試を経験したことがないのでわかりませんが、努力すればみんながそこに入れるわけではないんだろうなというのは何となくわかります。
なぜ、基本情報がキーになったのか?
それが取れなかったところで、業界で仕事ができなくなることはありません。
むしろ、資格が必要な職ではないので、持っていることが大きなアピールになるかと言われたらそうでもないです。
しかし、なぜ合格できなかったことが夢を諦める要因の一つになってしまったか、書いておきたいと思います。
基本情報技術者に初めて挑戦したのは、上で番号を振った時系列の2.の時で2008年の春季試験です。
結構頑張って勉強したけど、やっぱり思考がついてこなくて合格できませんでした。(しかもなかなかレアな午前だけが×パターン)
その後、2008年の秋季試験も受けましたが今度は午後がダメで撃沈。
その時は、すでにIT業界で働くことができるようになっていたので、なかったとしても「まぁいいか」といった感じで、それ以降挑戦することはありませんでした。
働きながら勉強する時間は十分にあったにもかかわらず、趣味のバンド活動に夢中で、プログラミングや資格の勉強とはどんどん無縁になってしまいました。
そしてやってきた失業…
その後、IT企業を十数社受けましたが箸にも棒にもかからず…「基本情報も取れなかったし、これはいよいよ向いてないのか」と思考を閉ざすことになります。
地方でダメなら、再度上京してでも、喰らい付いて行くべきでした。
そもそも論ですが、この時に苦労してでも基本情報技術者を取得できていれば、「その資格が何なのかすらもわからないような業界」に転職することはなかったと思います。
結局私は、自分自身に負けてしまったということです。
それで、現在はどうなった?
基本情報技術者は、2016年の秋季試験で取得できました!(それまでも2回落ちてます)
自分の将来を左右するような大それた資格ではありませんが、これで約10年前の自分には打ち勝ったと言えます。
その後、2017年春にさらに上位資格である応用情報技術者試験に合格しました。
そして2週間後の2017/10/15にはさらに上位のネットワークスペシャリスト試験を受ける予定です。
ここまで来れば、そこそこ自信を持っていいと思うし、他の業界に行くことはもう考えたくありません。
それ以外にも、このようにWordPressでブログを構築したり、Photoshopを使って少しデザインっぽいことをやれたり色々成長があったと思います。
学歴や職歴はどうしようもできない分、高度な資格を取得することで少しでも将来の転職を有利にしたいと考えています。
福本漫画に学ぶ人生感
私は「カイジ」を始めとする福本伸行氏の漫画が好きです。
かなり特徴的な絵柄にもかかわらず、人を惹きつける展開、リアルな人物像のキャラクターが魅力的。
自分に重なるような境遇のキャラクターもいて、割とリアルに胸を締め付けられます(笑)
中でも、“人生は真剣勝負”という意味合いでは「賭博黙示録カイジ」で利根川が言ったこのセリフが胸に刺さります。
ずれた命乞いだ。
ギブアップ?真剣勝負にそんなものあるか、
プロレスじゃあるまし、バカどもがっ!まったくこいつら‥‥とことん腐っている‥‥— 利根川幸雄 (@tonegaway_bot) 2016年4月27日
命を賭したギャンブルで、参加者が途中棄権を申し出た時のセリフですね。(高層ビルと高層ビルにかけた鉄骨の橋を渡るという絶対にやりたくないような内容です)
そのセリフの続きの一部抜粋がこちら
自分が特別な存在であることは人間なら当たり前だが、奴らはあまりにそれに溺れすぎ、自分と空想と現実をごちゃまぜにする甘ったれだ・・・
(中略)
30になろうと40になろうと奴らは言い続ける・・・自分の人生の本番はまだ先なんだと!「本当のオレ」を使ってないから今はこの程度なのだと・・・そう飽きず言い続け、結局は老い・・・死ぬっ・・・!
その間際いやでも気がつくだろう・・・今まで生きてきた全てが丸ごと「本物」だったことを・・・!賭博黙示録カイジ 第81話「死滅」より
ちょっと辛辣すぎますが、真理です。やはり人生は真剣勝負で一時の選択をうまくやっていかなければなりません。
お金の使い方や金銭感覚については、こちらの本もすごくためになりました!
ビジネス書なんですが、ところどころカイジの名シーンのカットが入っていて、シーンごとに借金の金利やお金の使い方に対する注意点をうまく紹介しています。
まとめ:夢を諦めないようにするには?
今回は、私の失敗談を元に、「夢を諦めるとはどういうことか?」といった内容について紹介しました。
今では、「何が失敗の要因になったのか」「なぜそのような心理状態に陥ったのか」というのを冷静に分析できて、それに対処することもできました。
しかし、諦めてしまって間違った方向に進んでいた時にそのような自覚はありませんでした。
諦めないためには、以下の点を念頭におくと良いと思います。
- 何が大切なのか何を守りたいのかハッキリ自分の中で割り出す
- 金銭的や精神的に追い込まれるような状況を作らない
- 間違ったことに気づいたら気づいた時に軌道修正する
抽象的ではありますが、この点を意識するだけでも、悪い方向に進んでいくことは避けられます。
この辺りは、当ブログで推奨している「シンプルライフ」を実施することで自ずとよく見えてきます。
最後に、私の長期的な夢を少々…
- 複業で趣味のCafe経営
- 自著の出版(ライフスタイル系)
- 自前のWebサービスまたはアプリ開発
こんなところです。長期的に今の生活から道を踏み外さず諦めなければ、どれも実現可能な気がします。
冒頭でも上げたとおり、少しの気の緩みや妥協で人生がとんでもない方向に転落していくことはよくあります。
普通の生活を送っていれば急降下することはそうそうないと思うので、悪い方向に進んでいると思ったら、自分の気持ちに素直になって軌道修正することが大切です。
それでは、よいシンプルライフをお送りください^^
おまけ:夢を諦めないための一曲
どんな靴を履いてても歩けば僕の足跡
立ち止まればそれまで 僕が終わる印the pillows ONE LIFE
今週末資格試験なんですが、諦めかけてモチベーションが下がっていました。
この記事を読んでやる気がでました!
ありがとうございます。
コメントありがとうございます。そう思っていただけると嬉しいです!
資格試験頑張ってください。応援しております!