何とか、週末で新サーバーへのWordPress移行を完了させることができました。
旧サーバーはファーストサーバのZenlogic、新サーバーはアズポケット株式会社が提供するクラウド型レンタルサーバーmixhostです。
今回、初めてのWordPress移行を行ったことから、忘れないうちに手順や注意点を紹介したいと思います。
目次
WordPressサーバー移行の大まかな流れ
WordPressサーバー移行の大まかな流れはこのような感じです。
- 移行元サーバーのファイルをバックアップ
- 移行元サーバーのデータベースをバックアップ
- 新サーバーでドメインの設定
- 新サーバーでデータベースを作成
- 新サーバーへデータベースをインポート
- 新サーバーへ移行対象ファイルをアップロード
- (必要であれば)SSL化
- DNS(ネームサーバー)切り替え
といった流れです。
旧サーバーは移行時に停止する必要はなく、移行後もDNSサーバーの情報が完全に浸透するまでは、並行して稼働させる必要があります。
手順5.と6.は、手順を紹介しているサイトによって順番がまちまちなので、どちらが先でも良いようです。
今回は、SSL化でもお世話になった”寝ログ”さんのこちらの記事を参考に作業を行っています。
WordPressをサーバー移転して引っ越す方法(XSERVER→MixHostの例)
1.移行元サーバーでファイルのバックアップを取得する
WordPressはデータベースが独立しているため、データベースのバックアップとファイルのバックアップがそれぞれ必要です。
ファイルのバックアップでは、画像データやプラグイン、テーマなどを保存している部分全てをバックアップします。
「wordpress」や「wp」などのフォルダを作成してその下にワードプレスをインストールしている場合は、FTPで「wordpress」や「wp」などのフォルダごとローカルへダウンロードします。
ファイルダウンロード時の注意点
FTPからWordPressのデータをローカルへダウンロードするのは時間がかかります。
当ブログでも、できるだけ容量を減らして2GB程度にしたところ、ダウンロードにかかる時間は10分程度でした。
ここで時間がかかるので先に手をつけておいて、後の作業や準備にかかるのが効率がよいですね。
あとは、ローカルのマシンにデータを一時的に置いておける空き容量があるか、しっかり確認しておきましょう。
容量削減についてはこちらもどうぞ
2.データベースのバックアップ
データベースのバックアップを取得します。
手順 1. でバックアップしたファイルを新しいサーバーに配置しただけでは、ファイルの関連や紐付きの情報が反映されないため、必ずバックアップも一緒に移行する必要があります。
データベースのバックアップは、プラグインBackWPupの「1クリックバックアップ」を利用します。
ダッシュボードからボタンをクリックするだけなので、何も意識せずデータベースのバックアップを取得することができます。
データベースのバックアップに関しては、特に注意点はありません。phpmyadminからエクスポートでも問題ないです。
3.新サーバーにドメインを設定する
mixhostのアカウント開設直後は、初期ドメインを利用することになります。
今まで運用していたブログのドメイン(このブログであれば、simple-lifelog.com)を新しいmixhostのサーバーへ登録します。
設定は、cPanelの「アドオンドメインの登録」から行います。
ドメイン登録時の注意点
この時点では、まだ利用しているドメインへのアクセスは、旧サーバー側となります。
新サーバーへ独自ドメインを割り当てて正常に動作するかの確認を行うために、hostsファイルを書き換えて、独自ドメインで新サイトへアクセス可能か確認するのが良いです。Macでhostsファイルを書き換える詳細な手順は、こちらを参考にしてください。
4.新サーバーにデータベースを作成する
mixhostのコントロールパネルからデータベースを作成します。
mixhostでは、DBにMariaDBを使用しているようです。
mixhostサイトの手順に沿って、データベースとユーザーの追加を行います。
ここではテーブルはまだ作成されないため、特に注意点はありません。
5.データベースのインポート
先ほどのステップで作成したデータベースに、手順2.で取得したデータベースのバックアップをインポートします。
インポートはphpMyAdminから行います。
インポートはデータベースファイルをアップロードするのみで特別な手順は必要ありません。
データベースインポート時の注意点
左のメニューから対象となるデータベースをきちんと選んでからインポートしないと「#1046 - データベースが選択されていません」のエラーが発生します。
最初はこれがわからず、解決策を探すことになってしまいました。
6.移行対象ファイルのアップロード
wp-config.phpを編集
移行対象のファイルをアップロードする前に、wp-config.phpの中身を、新しくインポートしたデータベースに対応したものに書き換える必要があります。
書き換える場所は、上記の3箇所。mixhostでは、「localhost」でDBにアクセスすることができます。
移行対象ファイルのアップロード
書き換えが完了したら、あとは手順1.で取得したファイルをアップロードするだけです。
こちらもFTPを用いて、サーバーのドキュメントルート(公開)ディレクトリの下へアップロードします。
時間はかかりますが、気長に待ちましょう。
私は2GB少々のデータで約20分ほどで転送できました。
7.SSLの設定
必要に応じてSSL化の設定を行いましょう。
サーバ証明書を発行して適用する手順はサーバーによって異なります。
mixhostの場合、独自SSLは自動的に適用されるため、操作は不要です。
自動でSSL証明書が発行されるまでには時間がかかるため、急ぎの場合は先にネームサーバーを変更して、1時間程度経ってから独自ドメインを登録します。
8.DNS(ネームサーバー)切り替え
サイトへのアクセス確認
ここまでのステップが完了したら、サイトに正常にアクセスができるかよく確認しましょう。
ネームサーバーの切り替えを行うまでは、同じアクセスURLでサイトにアクセスしても、旧サーバー(Zenlogic)へ接続されます。
アクセス先のサーバーの情報を、mixhostのサーバーに切り替える必要があります。
切り替え方法は、自分が利用しているドメインの管理画面でネームサーバーの情報を変更するだけです。
ネームサーバー切り替え時の注意点
ネームサーバーが完全に切り替わるまでは、24〜48時間程度かかります。
切り替えが完了するまではどちらのサイトにアクセスされるかわかりません。1週間程度は旧サイトもそのままにしておきましょう。
無事ネームサーバーが切り替わったら移行完了です!お疲れ様でした。
mixhostのレンタルサーバーに移行してみて

サイトの表示速度が体感できるほど早くなりました。これはまた、別途記事にしたいと思います。
それと、なぜか分かりませんが、アクセスが3割ほど低下している状況です。
記事の更新間隔が落ちていることも考えられます。できるだけまめに更新して、アクセスを回復させたいと思います。
まとめ:手順を守れば以外と怖くないWordPress移行
WordPressそのものの移行は、データベースとファイルの移動だけです。
移行する場合は、そのほかのSSL設定やネームサーバーの切り替えなどの影響で、うまくサイトにアクセスできない場合もあります。
旧サーバーは完全に稼働した状態にしておいて、新サーバーで確実に環境を構築できたことを確認してから、ネームサーバーの切り替えを行うのが良いです。
しっかりと手順を守れば、データの破損や損失などなく移行できるはずです。
運用中サイトのバックアップは、しっかり取得しましょう。
それでは、よいシンプルライフをお送りください^^
コメントを残す