スコッチグレインのダブルモンク オデッサ910BL 3ヵ月着用レビュー

スコッチグレインのダブルモンクストラップモデル「オデッサ910BL」を購入して3ヵ月が経ちました。

今回は、3ヵ月間着用したダブルモンクの着用感とエイジング、他のモデルとの比較について紹介します。

3ヵ月着用したオデッサ910BL

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約3ヵ月間着用したオデッサ910BL。2〜3日に1回のペースで履いていたため、特にダメージはありません。

つま先と踵には、保護とツヤ出しのためワックスで鏡面磨きをしています。

ワックスはサフィールノワールのビーズワックスポリッシュ黒を使用。

購入時にも十分なツヤ感はあったものの、さらに光沢が増しているかと思います。

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購入時の写真

それでは、各部位の変化をご紹介したいと思います。

アッパー

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アッパーには、コードバンの靴にも似た履きじわとツヤが出ました。

クリームとブラッシングの成果が出ているのかと思います。

オデッサの革はヨーロピアンボックスが使われていて、革の柔らかさやツヤ感が他のモデルと異なります。後ほど革質の比較も紹介します。

サイド

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サイドは特に大きな変化はなし。

ウェルト部分からヒールにかけてもワックスで保護することで塵や水分が入り込まないようにしています。

コバ部分も、履いていると擦れた跡などが付きやすいので、メンテナンスの時に一緒にワックスを塗るようにしています。

通常のストレートチップやセミブローグとは異なる流れるようなフォルムが美しいですね。

ヒール

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ヒールも鏡面仕上げ。

ワックスで保護していると、小傷はワックス面にしか付かないので、特に変化はなしです。

ヒールのトップリフトもほとんど減っていません。

ライニング

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ライニングは新品の頃と比べるといい感じにアメ色に変化しました。

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新品時のライニングの色

アッパーの革の裏側も多少のクリームの色移りはあるものの、まだまだ綺麗な状態です。

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ソール

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トップゴム付きのレザーソールはいい感じに削れてきています。

新品時はこのように美しいワイン色。

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購入時のソールの状態

一回でも履くと削れるのはレザーソールの宿命ですね。

心配していた滑りはなく、ラバーソールの革靴より軽いため長時間歩いても疲れにくいです。

ただし、レザーソールは水分を吸ってしまうので雨の日は履かないようにしています。

ハーフラバーを貼ると少し使える範囲が広がりそうなので検討しています。

トゥ

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トゥはゴムが貼られているおかげか、ほぼ擦り減らずに済んでいます。

もう一足のアシュランスのストレートチップはトゥの補強がないため、削れがウェルトに接近していて要補強な状態になっています…

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削れがウェルトに…

Shin
アシュランスの方も、トゥスチール+ハーフラバーなどの補強を検討しています。

SCOTCH GRAINの他モデルと比べた革質の違い

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スコッチグレインのベーシックグレードであるアシュランスのストレートチップとの比較です。

オデッサはアシュランスと比べると少し上位のグレードになり、価格も1万円以上高くなります。

スコッチグレインはモンクストラップのモデル自体が少なく、ダブルモンクストラップは通常ラインナップではオデッサのみ(2020年5月現在)

アシュランスに使用されているのは、“国産カーフレザー”

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“国産カーフレザー”を使用したアシュランス

対してオデッサは更に上位グレードのモデルにも使用されている“ヨーロピアンボックス”が使用されています。

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“ヨーロピアンボックス”を使用したオデッサ

写真でその違いを表現するのは難しいですが、確かに違いはあります。

ヨーロピアンボックスの方が柔らかくキメが細かいです。

屈曲部がより柔らかく曲がるため、歩いた時の足馴染みはオデッサの方がいいように感じます。

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僅かながら奥のオデッサの方が、トゥの反り返りが大きい

Eウィズと3Eウィズの違い

オデッサのダブルモンクには、スコッチグレインでは最も細い“E”の木型が使われています。

スコッチグレインの一般的なモデルに使われていることが多い“3E”木型の物と比べると、見た目も履き心地も異なります。

写真で比較するとこのような感じです。(サイズはどちらも25cm)

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左: アシュランス(3E)
右: オデッサ(E)

右のオデッサの方が、やや細長い形状をしていることがわかると思います。

オデッサの方がつま先の捨て寸(余裕)が多く、ややロングノーズなデザインです。

Shin
一般的には、「ロングノーズはイタリアの靴に多くシャープな印象、ショートノーズはイギリスの靴に多くクラシカルな印象」といった感じです。

「足の横幅が広いとEウィズの靴が履けないのか?」と言われるとそれは違います。

私もどちらかと言えば3Eがジャストの幅広足であるものの、Eのオデッサも普通に履けています。

ややタイトフィットかな?と感じるくらいで、窮屈さはありません。

この辺りはソールの返りやアッパーの革の馴染みによっても変わってくる部分です。

ウィズの選択は、革靴を選ぶ上で重要な課題となります。店舗でじっくりと試着してお店の方に相談しましょう。

なお、オデッサシリーズはEウィズ一択なので、足の形に合わない方は他のモデルを検討することになります。

Shin
個人的にはショートノーズの方が見た目も履き心地も好みなので、他に持ってる2足はどちらも3Eです。

ロングノーズが一足あると多少雰囲気を変えられるのでそれはそれで面白いです。

お手入れについて

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お手入れは、基本的に前回のアシュランスのレビュー記事で紹介した方法と同じです。

定番ストレートチップのスコッチグレイン アシュランス(3526BL) 3ヶ月着用レビュー

2020年4月11日
基本的なお手入れ方法
  1. 馬毛ブラシでブラッシング
  2. ステインリムーバーで汚れ落とし
  3. クリーム(クレム1925黒)塗布
  4. 豚毛ブラシでブラッシング
  5. 乾拭き
  6. ワックス(サフィールノワール黒)で鏡面磨き
  7. 山羊毛ブラシでブラッシング
が基本的な流れとなります。

靴磨きについては、もう少し上達したら専用のHow to記事を作成したいと思っています。

スコッチグレイン ダブルモンクのコーディネート例

前回のコーディネート紹介記事からの流用となりますが、このように合わせています。

Business

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Casual

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ダブルモンクストラップは革靴の中ではカジュアルな部類であるため、カジュアルにもビジネスにもどちらにも合わせやすいです。

基本的には、どちらのストラップもキッチリ止めて履いてます。

季節問わずコーディネートに活躍する機会は多いので、今後も多くの着用例を紹介できそうな予感です。

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【2020夏】30代男性ミニマリストの一週間コーディネート

2020年5月5日

ダブルモンクストラップの着脱について

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購入時も推奨された通り、脱ぎ履きの際には甲側のストラップを外すようにしています。

両方のストラップが止まったまま足を出し入れすると、履き口やストラップに負荷が集中するのでオススメしないとのことでした。

靴にいいかは別として、甲側のストラップを外した場合、靴べら無しでも履くことができます

靴を長く大切に使うためにも、甲側のストラップはきちんと脱ぎ履きの度に外して、靴べらを使って履くことをお勧めします。

まとめ

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スコッチグレインの靴は現在3足

購入から3ヶ月が経過して、足にも馴染み履くのが楽しくなってきた頃です。

また、靴磨きや鏡面磨きのスキルもやればやるほど向上してくるため、お手入れも楽しくなってきています。

次回は、6ヶ月着用レビュー記事にて紹介したいと思います。

それでは、よいシンプルライフをお送りください^^

購入時の記事はこちら

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スコッチグレイン2足目はダブルモンクストラップ オデッサ910BL レビュー

2020年2月16日

その他スコッチグレインのレビューはこちら

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SCOTCH GRAIN シャインオアレインのセミブローグをプレメンテと共にご紹介

2020年4月25日
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【初本格革靴】スコッチグレイン アシュランス(3526BL) レビュー

2020年1月4日

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