私とロレックス エクスプローラーの思い出

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「高級時計」として、多くの人がその名を知るロレックス。

休載から約半年ぶりの復帰記事となる今回は、私が一度は手放しながらも苦労の末に再度手に入れた宝物「ロレックス エクスプローラー(Ref.214270)」との思い出について深く語りたいと思う。

2005年 初めてエクスプローラーと出会う

私が初めてエクスプローラーに出会ったのは、美容師のアシスタントとして働いてた21,2歳くらいの頃。

当時のエクスプローラーのリファレンスは114270で36mm径。恐らく世界中で最も流通数が多いエクスプローラーのモデルではないだろうか。


仕事も4年目でこのまま継続するか転職するか毎日悩んでいたある日、当時一番仲がよかった同期の友人が腕にエクスプローラーを付けてきた。

当時私は高級時計に興味などなく、ロレックスといえばバブルで成金のおっさんが付けてる金色の時計というイメージしかなかった。(今でも多くの人はこのイメージを持っているだろう)

そんなイメージの中、シンプルで無骨な外観に3,6,9のみの文字が刻印された究極にシンプルな文字盤は、純粋にカッコいいと思った。

聞くところによると、そのエクスプローラーは自分で購入したわけではなく、良縁があった方から譲り受けたとの話だった。

彼が元々ロレックスに興味を持っていたのかは定かではないが、水に強い「オイスターケース」、自動巻の「パーペチュアル」機構についてなどロレックスの発明に関する蘊蓄を色々と語ってもらった。

同じく凝り性の私は、そのような話をつまらないと思うわけもなく、ロレックスの発明やその質実剛健な造りに感動し「自分も欲しい!」と思うようになった。

当時はSNSはもちろん、スマホもない時代だから一番の情報収集手段は雑誌だ。

腕時計王やPower Watchなどの雑誌を読み漁った。

エクスプローラーは勿論カッコいいのだけど、サブマリーナーやGMTマスター2などの他のプロフェッショナルモデルにも強く惹かれた。

色々吟味した中で、自分が「一番欲しい!!」と思ったのは、結局友人と同じエクスプローラーだった。

この頃から、今と同じでシンプルで質実剛健なデザインが好きだったのだろう。

当時のエクスプローラーの正規価格は、45〜50万円くらいだったと記憶している。並行輸入でおそらく30〜45万円くらい。

給料も総支給13,4万円ほどで実家暮らし。薄給で経済的にも自立していない自分が購入するにはあまりにも不相応な代物だ。

もう少し安く購入できるモデルとして、エアキング(当時は34mm径でエントリーモデル)、オイスターパーペチュアルなどのモデルも検討したが、自分が欲しいのは”ロレックス”ではない。”エクスプローラー”だ。じっくりと買える機会を待つ事にした。

一度だけ、妻とお付き合いしていた頃の旅行で、広島市のロレックス正規店に行ったことがある。当時は地元にロレックスブティックは多分なかったんじゃないかと思う。

初めてのロレックスブティックに入って、そのお店の構えや接客、並んでる時計のプライスに「やっぱり今の自分が買える物じゃないな。」ときっぱりと諦めがついた。

本筋から外れるので詳しくは書かないけど、転職することになってその友人とも疎遠になり、車やバイク、ギターなど、他の事への興味の方が強くなってきた。

一旦、「エクスプローラーへの熱 第一段階」はこの時点で下がった。

転職した時の話などは、こちらの記事も読んでいただけると嬉しい。

私がミニマリストになるまで [前編]

2020年4月26日

2013年 初めてエクスプローラーを手に入れる

詳細については先の項目で紹介した記事の中に書いているが、2008年ごろから転職を繰り返している中で、最低最悪のブラック企業に転職してしまうアクシデントが起こった。

美容師の職場もそれなりに劣悪だったんだけど、それもぬるいと思うくらいに酷い職場環境だった。

ただ、自分もその時には29歳。何かしら仕事を継続して結果を出して、車や時計もそれなりの物を持ちたいと思っていた頃だ。

ミニマリストとして生活している今、それは大して重要な事ではないが、当時の私にはそれが全てだった。

余りにも酷い環境で3,4年突っ走ってきたから、とうとう体にガタが来て自律神経失調症になってしまった。

仕事は継続するも、通院や投薬が続き肉体的にも精神的にも辛い日々。

そんな中、通院していた地元の病院のすぐ近くにロレックス正規店はあった。

そこは、ロレックスだけではなくオメガやIWCなども扱う地元ではちょっと名の知れた正規店で、今ではレアモデルと言われるロレックスのプロフェッショナルモデルも一通りショーケースに並んでいた。(デイトナは例外)

そこにふらっと立ち寄った時、店長さんに「無金利ローン組めるよ?もう買っちゃいなよ!」と言われるがままに分割で購入。

当時、美容師時代と比べて収入は2倍近くまでアップしていたものの、車のローンや趣味の楽器への散財などで、経済的に芳しいとは言えない状況。

当時のエクスプローラーの正規価格は、5%の消費税込みで60万円少々(60万円と61万円の間くらい)だったと記憶している。

それを3年の均等分割払いにしたから、月に1万6千円くらいの引き落とし。まぁそれ程無理はない分割だったと思う。

「やっちまったな…」と思いつつも、長年憧れ続けてきたモデルを手に入れられた満足度はとても高かった。

ちなみに2010年にエクスプローラーはモデルチェンジされてたから、この当時に手に入れたのはRef.214270の前期型になる。3,6,9の文字に夜行塗料が入っていないモデルだ。

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2013年に購入した214270(前期)

完全に余談だけど、この数ヶ月後同じ担当者に勧められるがままに無金利ローンを組んでエクスプローラー2(Ref.216570)も購入した笑

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2014年に購入したエクスプローラー2(Ref.214270)

理由はデイト(日付)のあるモデルも欲しくなったからだ。

冷静になるとローンもかなり高額になったし、そもそも42mmの大きすぎるケースが似合わなすぎたのですぐに売却することになった。今の今まで持ってたら数十万はプラスになったのにな・・・後悔。

ちなみに2014年当時から「将来的にプロフェッショナルモデルは買えなくなるから今のうちに買っておいた方が良い」とは言われていて、私は「そんなわけないだろ!」と思って全く信じていなかったが、本当にそうなったことに驚いた。

エクスプローラーはすごく大事にしていたのだけど、当時の仕事があまりにもキツくて最終的にはうつ病になり退職。

お金に凄く困ったのでエクスプローラーは「まだ自分には不相応な代物だったんだ」と踏ん切りをつけ売却。当時の買取価格は某有名並行店で40数万円だったと記憶している。

その後、ミニマリストとして生きることを決意した。

2018年 IWCマーク18との出会い

2015年にエクスプローラーを売却してからは、シチズン アテッサの電波時計を愛用していた。
シチズンアテッサ
5万円くらいで購入できてチタン製。

電波時計で狂わない。ソーラー充電で電池交換も不要な、まさに機械式時計の欠点を全て払拭したモデルだ。

ただ、機械式時計への興味が全くなくなったのかと言うとそうではなく、「いつか金銭的に落ち着いたらIWCのパイロットウォッチ マーク18を買おう」と思っていた。

ちょうど2017年の11月に入籍して、2018年の1月からは転職と上京。人生の大きな転換期が訪れた。

妻と東京での生活を続けながら、金銭的にも余裕が出てきて、たまたま中古で希望に合った個体が見つかり2018年の9月にマーク18を購入した。

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IWC パイロットウォッチ マーク18

IWCの詳細についてはこちらをご覧いただきたい。

マーク18革ベルトモデル黒

ミニマリストらしからず、IWC パイロットウォッチマーク18を購入した話

2018年11月6日

IWC以外の候補としては、旧型エクスプローラー2の黒(Ref.116570)もあったのだが、予算や付けやすさを考慮してIWCを選んだ。

ちなみにこの2018年ごろからロレックス プロフェッショナルモデルのプレミア化が始まり、正規店のショーケースに並ぶことは無くなった。(私はそれを友人から聞くまで知らなかった)

IWCのパイロットウォッチはロレックスのオイスターケース、オイスターブレスとは真逆の柔軟性があり、実は今現在もローテーションに回ってくる回数はNo.1だ。

2020年 再度エクスプローラーとの出会い

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今現在愛用中のRef.214270後期

2018年からIWCのマーク18を愛用しながらも、「やっぱり真逆の性質を持つロレックスも手に入れたい」と思うようになってきた。

しかし巷では「ロレックスマラソン」と言われる正規店で希望の商品が出てくるまで訪問する行為も流行し、中古価格や並行価格も正規価格を超え入手困難な状況に。

正規で見つかるまで頑張ってマラソンするか、多少のプレミアムを支払って中古や並行輸入品を購入するか・・・(当時はまだエクスプローラーのプレ値は+10万前後だったと記憶している)

運がいいことに、十数回のマラソンでエクスプローラーを購入することができた。

2020年1月下旬。ちょうど息子が生まれてから2週間後。世界がコロナ禍に突入する直前の話だ。

この時はマイナーチェンジ後だったので、前回とは違う3,6,9に夜光塗料が入った後期型になる。

マラソンゴールまでの話はこちらの記事を参考に

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祝ロレックスマラソン完走!エクスプローラー Ref.214270を正規で購入できた話【2020年】

2020年2月22日

人生で2回エクスプローラーを愛用して

私がエクスプローラーを選んでいる理由は

  • 飾りのないシンプルなデザイン
  • オイスターケース・ブレスの堅牢製
  • 時・分・秒のみを表す最低限の機能
  • 安心安定の「ロレックス」というブランド

からだ。

意外にも、他のブランドにはこれに近い条件の物はほとんどなかった。(好みのデザインであってもデイト付きだったり、革ベルトのドレスウォッチだったりで今の自分の希望にマッチする物が見つけられなかった)

他に気になっている時計がないと言えば嘘になるが、今まで色んな苦労を共にしてきたエクスプローラーの事は一生忘れられないだろうし、今手元にあるモデルを大事にし続けようと思っている。

ちょうど2021年の4月にエクスプローラーはモデルチェンジされて36mmに戻った。希少な39mmのエクスプローラーをこれからも愛でていきたい。

画像はロレックス公式サイトより

今のエクスプローラーを手に入れる前、中古で36mmの14270や114270を購入する選択肢も考えはしたけど、自分には39mmでやや骨太な214270が一番ベストな選択だった。

ちょうど自分が購入した頃のギャランティーカード(国際保証カード)は名前が入るタイプで、所有者名は息子の名前にしてある。

息子が20歳になるのは2040年。その頃、機械式時計は今ほど価値があるものなのか。ロレックスというブランドは存続し続けるのか。私はまだ機械式時計に興味を持ち続けられているか・・・それは誰にもわからない。

ただ、息子が成長していく過程で私が時計を大事にしている姿を見て、それをカッコいいと思って欲しいし大人になったら自分のこだわりの一本を見つけて熱く語って欲しいと思っている。

長くなったが、以上が私がロレックスのエクスプローラーを選んで愛用している理由だ。

これほど思い入れのあるモノって他にはないような気がする。

これからもずっと一緒の相棒

次回は、もう一本の愛用時計IWC マーク18について掘り下げたいと思う。次回もお楽しみに。

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