前回の記事では、私がミニマリストになるまでの経緯について紹介しました。
今回は、「ミニマリストになりたいけどどうすればいいの?」とお悩みの方向けに、簡単な7つのステップについて紹介したいと思います。
一人暮らしの方だけでなく、ご家族がいる方にも実践しやすい内容となっています。
はじめに:管理人Shinのミニマリスト生活
- 妻と息子(0歳)の3人家族
- 妻はミニマリストではない
- 都内1DK(30㎡)
- 36歳 会社員
- ミニマリスト歴5年目
Step1. 悪い習慣を手放す
まずは、”悪い習慣”を手放しましょう。
「まず何も考えずにモノを捨てましょう」ではありません。ミニマリストを目指す方は、ただモノが少ないだけでなく、何らかの心や生活の変化を求めてミニマリストを目指しているはずです。
パートナーやお子様がいらっしゃる方は、そもそも家の中にあるモノの半分以上は自分のモノではないと思います。
ミニマリストと言えど、家族のモノに勝手に手をつけるのはNGです。
だからまずは、自分自身が手放したいと思っている習慣から手放していくことが、有効なステップです。
私の場合は、それが喫煙でした。
体にも悪いし、お金もどんどん減っていく。周囲にも迷惑をかけるし、やめたいと思っているならやめるに越したことはありません。
「ミニマリストになりたい」明確な意志があったので、特に禁煙外来や薬等は利用せずやめられました。この機会にやめたいと思っている方は、無理せず禁煙外来等を利用されるのがいいかもしれません。
なお、悪い習慣は喫煙だけでなく、飲酒やジャンクフード、過剰なSNSやスマホゲームなども含まれると思います。自分自身が「やめたい!」と思っているモノは思い切って断ち切ってみると、この後のステップが進めやすくなります。
習慣の継続と断ち切りについては、元祖ミニマリスト 佐々木典士さんの「ぼくたちは習慣で、できている」が参考になりました。
こちらも合わせてご覧ください。
Step2. 体を整える
Step1を多少引き継いだ内容となります。ミニマリストは「健康である」ことが一つの条件だと私は思っています。
自分自身が鬱で仕事を退職して、体を整えながらミニマリストになっていった経緯があるため、体を”いい状態”に保つことをいつも意識しています。
悪い習慣を断ち切る決心ができた後は、ストレッチやヨガ、ウォーキングやランニングなどの運動を取り入れるのが健康を保つ秘訣です。
また、食生活についても、ジャンクフードやお菓子を減らすことで健康な体に繋がると思います。
ミニマリストの方がよく実践している一日一食や、毎日同じ物を食べるなどの極端な食生活は、「合う/合わない」がはっきりと別れるため真似する必要はありません。
自分が食べたい物/取り入れたい物を考えて、一日3食でも2食でも良いのでしっかりと食べることが大切です。
体を整える秘訣は、私がミニマリストになる前に参考にしていたこちらの本が読みやすくおすすめです。
Step3. 風呂トイレ洗面所、玄関を綺麗にする
体の調子が整ったところで、「部屋を一気に断捨離する」と行きたいところですが、ご家族がいる場合はなかなかハードルが高いです。
そんな時にオススメなのは、お風呂やトイレ、洗面所や玄関などの「部屋以外の部分」を徹底的に綺麗にすることです。
このあたりを綺麗にすることで、ご家族からクレームが来ることはないと思います。
風呂場や洗面所も、よく見てみると使っていないシャンプーなどのボトルがあったり、ボトル自体が汚れていたりと綺麗にできる部分は相当にあります。
また、可能であればシャンプーやボディーソープは家族間で統一することで、よりお風呂場の物を減らす事に繋がります。
部屋を片付ける前に、まずは日常的に使用する生活箇所を整えるのが大事なステップとなります。
玄関などは、自分の靴の必要数を見直すにはちょうどいい場所です。
くれぐれも、ご家族の所持品は断捨離しないように、まずは自分の物だけを綺麗に整理していきましょう。
この時点でも、意外と捨てられるものは多いと思います。
部屋だけでなく自分の生活空間を整理する方法は、たっくさんの「必要十分生活」が、とても参考になりました。
Step4. 自分の服や持ち物を整理する
やっと断捨離らしいフェーズになってきました。
自分の体調や身の回りを整えたところで、自分が普段着ている服や持ち歩いてる物を見直してみてください。
たとえば、一週間コーディネートに使う服をピックアップして、不要な服を洗い出す方法がおすすめです。
また、私の感覚ですが「ここぞのデートに着ていけない服は二軍とみなし処分」といった基準もあります。
このようにしてみると、意外と必要な服は少ないことがわかります。
私服の制服化について
ミニマリストの方がよく実践される私服の制服化。
いつでも同じ服を着ることで、服選びにかかる時間や思考を他の事に充てる考え方。
著名人では、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグが実践。
で、私服の制服化ってやってみると案外難しいです。
自分のお気に入りの定番アイテムがきっちりと固まっているのならそれでいいと思います。しかし、普通の人は新しいアイテムが気になったり、色違いや型違いのアイテムが欲しくなるのではないでしょうか。
そのため、無理に自分自身のワードローブを統一する必要はないと思います。
ある程度好きなテイストや色を固める事で、アイテムの数を絞るのがオススメです。
たとえば、今現在の私のルールはこのような感じです。
- 服の色は黒、白、紺、グレーから選ぶ
- 柄物は着ない
- 色を入れる場合は青系のみ
- 靴は黒を選ぶ
- ボトムスはスキニー系のみ
また、無理に普段着ないような色やテイストの服を取り入れると、急にダサく見えることもあります。できるだけ限られた範囲で似合う服を探される事をオススメします。
ちなみに私の服は、8割以上がユニクロです。
持ち物の整理について
出かける際は、男性でも何かしらの鞄を持っていると思います。
鞄がある事で、特に必要ないと思う物を持ち運んでしまう事に繋がります。
できれば、鞄がなくても手ぶらでちょっと街に出られるくらいまで自分の持ち物を見直していくといいか思います。
手ぶらで出かけてみると、「モバイルバッテリー要らなかったな」とか「タブレットは外に持ち出す必要なかったな」とか、色々気づけることが多いです。
Step5. お金に換えられる不用品を換金する
さて、ここまでのステップを実践したところで、処分したい不用品はそれなりに出てきたと思います。
ここで不用品を安易に捨てるのは、「ちょっと待った!」です。
お金に換えられる物は、徹底的にお金に換えていきましょう。
服などは、それなりのブランドの物であれば買取やメルカリでの販売も可能ですし、デジタルガジェットの中古品の需要も高いです。
ミニマリストを目指す方は、ただ物を減らしたいではなく、豊かな生活を送りたいなどの真の目的があるはずです。
面倒でもフリマアプリや買取を利用することで手元にそれなりのお金は入ります。
ここは多少手間でも、換金していくことをオススメします。
買取やリセールバリューについては、こちらの記事に詳細をまとめています。こちらも合わせてご覧ください。
Step6.デジタル的な断捨離をする
ここまで物理的な断捨離ができたら、スマホのホーム画面やPCのデスクトップ画面など、デジタル的な断捨離にも挑戦してみましょう。
これは、私自身が「整った環境でこそパフォーマンスは向上する」と考えているためです。
スマホのホーム画面やPCのデスクトップは、使っていないアプリやショートカットが常駐しがちです。
参考までに、こちらが今現在(2020年5月)のスマホのホーム画面です。
同じ系統のアプリは一つにまとめて、一画面に収まるようにしています。TwitterやInstagram等のSNSも開くのに2タップ必要なため、少しは開く頻度が減っているのではないかと思います。
また、スマホで撮った写真やブラウザのブックマーク、PCの場合もダウンロードフォルダや不要な書類等を整理することで精神的にも凄くスッキリします。
ストレージの容量を空けることで、買い替えやストレージの買い足しのタイミングを延期することもできます。
どうしても写真や書類などを捨てられない時は、外部のクラウドストレージに上げてしまうのも手かもしれません。
多少費用がかかっても、外部のストレージに保存しておくと必要になった時に取り出せて便利です。
Step7.とにかく不要なモノを捨てる
最終ステップは、やっとミニマリストらしい断捨離のフェーズとなります。
おそらく、多くの人が「ミニマリストになりたい」「断捨離したい」と思って上手くいかないのは、このステップをいきなり実践しようとするからじゃないかと思います。
厳しい言い方ですが、自分の心身が整わず計画性のない断捨離はだいたい失敗します。
ここまでのステップを実践できていると、自ずと部屋の中にある不用品は見つけられると思います。
ただ、それはおそらく自分だけの所有物ではないと思われますので、家族の同意を得て処分する流れになります。
さすがにテレビやテレビ台などの大物は、自分が不要と思っていても、子供のために残したいなどの事情があるはずです。
ミニマリストになる事は、物のない部屋で暮らすことがゴールでありません。
家族との相談の結果、必要だと判断されるものはしっかりと残して、綺麗に周りを掃除しながら使っていきましょう。
まとめ
いかがでしょうか?今回は私の経験から、ご家族がいる方でもミニマリストを目指せる簡単な7つのステップを紹介しました。
- 悪い習慣を手放す
- 体を整える
- 風呂トイレ洗面所、玄関を綺麗にする
- 自分の服や持ち物を整理する
- お金に換えられる不用品を換金する
- デジタル的な断捨離をする
- とにかく不要なモノを捨てる
10人いれば、10人それぞれ違った家庭の形があるはずです。
ミニマリストを目指して、モノを減らす事だけに執着せず、「自分自身が整う生活」を構築することが一番大切です。
自分の生活が整えば、家族の生活も自ずと少しずつ整ってくるはずです。
是非実践してみてください。
それでは、よいシンプルライフをお送りください^^