お久しぶりです。SimpleLifelog(シンプルライフログ)管理人のShinです。
前回記事に書いた通り、2年半前に手術した腫瘍が再発し再び入院手術をすることとなりました。
今回の治療に際しても、SNSで温かいコメントをたくさんいただけて感謝しております。
おかげさまで無事退院できましたので、今回の治療の流れについて記録に残しておきたいと思います。
手術確定から手術までの31日間
手術が必須であると主治医から宣告を受けてから手術までは31日間の猶予がありました。
前回の手術時は「恐らく手術は必要だろうけどまだ何とも…」といった状態が2ヶ月くらいは続きそれはそれで苦痛でした。
今回は手術の日程も方針も早々に決まり、必要な検査が完了すれば後は入院日を待つのみです。
そして、前回は体力的にもメンタル的にもとても良い状態とは言えない中で手術に臨んだ事を教訓に今回は残された時間でしっかりと準備を整えました。
仕事の引き継ぎ
前回同様に入院の見込みは2−3週間。療養期間も追加すると1ヶ月は仕事を休むことになります。
前回の治療時は現在とは違う現場にいて、休みに入る直前も、復帰直後も容赦無く大量の仕事を任されとても大変でした。
そのような背景が引き金となり、2022年に今現在の新しい現場へ移動したのですがこれが正解でした。
1ヶ月後に入院することを伝えると業務量の調整は速やかに行われ、療養に入るちょうどいいタイミングで自分の仕事の完了と引き継ぎを行うことができました。
病気とはいえさすがに1ヶ月丸々職場に穴を開けるのは迷惑なので、入院中に新しいネットワーク資格(CCNP)の勉強を始めました。これは後ほど詳細書きます。
家族との時間
前回と同様に一番大事にしたかったところ。
とは言え私もよほどの深夜作業や出張がない限りは大体家にいて、休日も自分1人の趣味で家を空けるといったことはここ2年でほとんどありませんでした。
前回記事にも書いた通り、車を買ったから休みの日はいつも家族を連れて、お決まりのショッピングモールに出かけてロードサイドのラーメン店で食事をするのが週末の日課です。
入院までも、できるだけいつもの休日を変わらないように過ごして、退院したらまた同じように休日を過ごせることを目指しました。
子供と何をして遊んだか、何を話したか、ご飯はどうしたかなどもiPhoneのメモ機能を使って記録に残しています。
入院してしまうと料理もできなくなるから、入院前日は子供の大好きな唐揚げをたくさん作り置きしました。
車のメンテナンス
入院が確定してなかった時にディーラーへ予約したメンテナンス日がたまたま入院前日でした。
納車してから半年、走行5000km手前でオイル交換と前から気になっていたエアコンガスの点検を依頼。
退院してからメンテナンスに持っていくのはしんどいので入院前に行けてよかったです。
入院中は1ヶ月近く車を動かせないためバッテリー上がりの不安があります。バッテリーのマイナス端子を外すのも何かとリスクがありそうなのでひとまずはそのまま駐車することにしました。
バッテリーチェッカーを見ても特に放電していなかったようです。
ここからは、入院〜手術までのお話。
2年半ぶりの入院手術の日
入院当日
入院日は関東に台風が上陸すると何度か言われ続けてた頃。
多少の電車の遅れはあったものの、指定された時間に問題なく病院に辿り着きました。
2年半ぶりに入院病棟に行くと、看護師長も前回と同じで変わってなく、お互いに「あーお久しぶりです」って感じです。
そして、病室も前回と一緒だったのはちょっと笑えました。
手術前日は採血や検査、各診療科の医師の説明を受けてバタバタと終わるのはいつもの流れです。
そして、最後の晩餐。
お菓子とコーヒーももちろんダメだからギリギリまで楽しむべき。
そんな感じで消灯時間ギリギリまではお菓子を食べてコーヒーを飲んで過ごしました。
手術当日
何と、前日に告げられた手術予定時刻は午後。
今まで2回の手術はどちらも午前だったので今までとは違うパターンに少し驚きました。
午前中から手術するほど時間がかからない見込みだったのかな?と思ってます。
朝は8時くらいまでは水は飲めるのだけど、それを過ぎると手術まではもちろん手術後数日は飲水できないのは精神的にも結構なプレッシャーです。
「朝の手術が終わってから何時の手術になるかわからない」とのことだったので震えながら手術の時間を待っていたら12:30ごろに
あまりの早さに心の準備がががー
あっという間に手術の時間がやってきました。もう3回目だし、前回の手術と比べると規模は小さいことはわかっているので平常心で手術室に向かいました。
手術台に乗ったらすぐ全身麻酔の時間です。
最初の点滴を入れてる時、麻酔科医に「もう、ちょっと眠いですよね?」と聞かれてから手術完了まで記憶はないです。
今回の手術は前回歯や骨も含め大幅に切除した場所をさらに広範囲に切り取るような手術のため、歯を抜いたりする必要はなく比較的小規模で終わりました。手術時間は2時間半ほどだったかと思います。
麻酔から覚めた時、医師・看護師10人くらいに取り囲まれていて、先生が口の中に手を入れていつもと違う雰囲気だったので、手術の途中で目が覚めたのかと思いめちゃくちゃ驚きました。
あまりの驚きで起き上がってしまったけどすぐ元に戻されました笑
前回以上に手術後の記憶はしっかりあり、病室に戻って手術が終わった旨をすぐ妻にLINEで伝えられました。
手術後はいつも通り体はほとんど動かせず、尿管チューブと鼻のチューブ、血栓防止の足のマッサージ機の振動の違和感と共に一夜を過ごします。
前回手術の教訓から、痰が絡むので吸引のチューブを手元に置いておくことで問題なく吸引もできてそこまで苦しまず済みました。
手術から一週間熱が続く
今回も手術から一週間は熱が出続けて苦しむことになりました。
顔の腫れもそこまでないし、骨も削ってなさそうだから大丈夫かなと思ったけどやっぱり手術のダメージは大きかったみたいです。
手術から4日後に飲水OKとなって、6日後に流動食終了。ミキサー食が食べられるようになりました。
と思っていたら、前回の入院では発生しなかった問題が発生してしまいました。
肝機能が低下する
手術後も抗生剤の投与が続いて、何日か後の採血で肝臓の数値が悪化していることを指摘されました。
手術前の血液検査では肝機能に問題はなく、手術時の麻酔やその後の抗生剤の影響で悪化している可能性があるとのこと。
自覚症状は何もないのだけど、他の診療科(消化器科)の先生も来てちょっとただ事ではなくなってきました。
肝臓の状態を確かめるために『針生検』という肝臓に針を刺す検査をすることになり、麻酔はあったものの結構痛かったです。
とりあえず薬で抑えることにはなったのですが、改善が見られるまでは退院不可となりました。
太ももの皮膚もう一枚
前回同様に、手術した口内の傷を塞ぐために太ももからの皮膚移植が行われました。
同じ足から皮膚を採取したため、前回の足の傷が少し広がることに。
手術から1週間くらいの間は血が出てヒリヒリしたものの、現在は順調に回復しています。
一時外出
体は元気なのに入院しないといけないのは何とも耐え難いものがあります。
私は元々、ネット環境と本があれば退屈な状況にはいくらでも耐えられるのだけど、妻も疲れているし子供もだいぶ寂しがってるので早々に会いたいところ。
連休で1日だけ外出許可をもらって家族で出かけてきました。
味の薄い病院食に耐えられず、濃い味を摂取するためいつもの丸源ラーメンに行きラーメン・チャーハン・餃子を摂取。
入院中はお腹を空かせながら深夜の飯テロ動画(焼肉やラーメン)を見まくってました。
もう1日、妻がお見舞いに来てくれた時にも外出許可を貰えたので、開業したばかりの麻布台ヒルズへもランチに行きました。
外で食事ができて、前々から気になっていたコーヒースタンドにも行けて大満足。
子供なしで妻と2人で外に出かけたのは何年振りだろうか。
入院中の時間の過ごし方
前回と同様に手術から2週間は熱や痛みなどの何らかの不調と闘うことになり、生産的なことは何もできません(当然と言えば当然か)
2週間経って体の調子が良くなってきたところで、前回記事にも書いた通り溜まってたアニメの消化と資格の勉強を開始。
消化アニメ
- 【推しの子】2期 ←リアルタイム視聴中
- しかのこのこのここしたんたん ←12話まで完走
- ぼっち・ざ・ろっく ←12話まで完走
- ラーメン赤猫 ←3話まで
『しかのこのこのここしたんたん』は、のこたんの声優さん目当てで見始めたけど、ちょっとぶっ飛んだ日常系アニメでめちゃくちゃ面白かったです。
『ぼっち・ざ・ろっく』は、けいおん!の現代版といった感じで、自分もまた音楽やりたいなーという気分にさせてくれました。
結束バンドのボーカル喜多ちゃんの普段の声と、クールな歌声(けいおんの澪ちゃんみたいな声質)とのギャップが良くて曲もめちゃくちゃ好きになった。
いいアニメを観られると、メンタル・身体共に回復は早くなります。
資格勉強も順調に進む
昨年の夏にAWS資格を2つ取得して、さらにその勢いで取り進めようとしたCiscoの難関資格であるCCNP。
さすがに問題のボリュームから普段の仕事や子育てとの両立は不可と判断し、約1年は放置状態。
入院中は時間があるのでひたすら問題集と模試を反復したところ、入院前は1桁台だったレベルもMAXの40でカウントストップ。
さすがに暗記だけで受かるほど簡単な試験ではないので、退院後に書籍を使ったインプット学習もやってから受験しようと思います。
肝機能低下の原因と結果
手術から1週間後をピークに肝臓の数値(AST,ALT)が爆発的に上がりました(正常値が3桁であるところ4桁になっていた)
異常値が出てるとは言われても、特筆して体に異常はなく不安を抱えながら色々な検査を実施します。
前の項目にも書いた肝臓に針を刺す生体検査とMRI、毎日の採血検査を実施。
数値の上昇に関してはステロイドの投薬で抑えることとなり、だんだんと結果は出てきました。
肝臓が悪くなった原因としては、手術後に点滴した抗生剤の成分が合わず、肝臓で分解しきれなかったと思われるとのことでした。
多少ではあるものの、アルコールによる脂肪肝の傾向も見られるとのことで医師からは退院してからもしばらくは飲酒をしないようにストップをかけられました。。
健康的な食生活と薬で検査結果は良くなったため、やっと退院の日が決まりました。
やっと退院の日
今回の入院は一時外出はあったものの、約1ヶ月ととても長いものになりました。
想定外の肝機能低下で入院期間が伸び家族には迷惑をかけることになってしまったと思います。
前回記事に少し書いた『退院後に放射線治療を行う必要があるか?』については、切除した腫瘍の悪性度が判明していないため現在も不明な状態となります。
私の腫瘍には放射線はあまり効かず、スタンダードな治療ではないと主治医からは言われているので、今回も手術のみで長期の経過観察を行う方針になりそうかなと思っています。
今回の記事はここまでとなります。当記事が病気でお悩みの方の一助になりますと幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
前回記事・過去の治療についてはこちら
これからブログで書きたいこと
長かった入院期間も終わったため、引き続きブログの更新は不定期となります。
今後取り上げたいテーマとしては
- 約5年間子育てをしてみて変わったこと
- どうしてネットワークエンジニアの仕事を選んだのか
- 愛車のレガシィツーリングワゴン半年5000km走行レビュー
- 元ミニマリストの私がどうしても手放せなかったモノ2つ
- 不便なモノ(MT車や機械式時計)を愛する理由
- 愛用のジーンズRESOLUTE711の3年間エイジング記録
不定期にはなりますが、この中のどれかのテーマを次回記事として紹介できればと思っています!
次回もお楽しみに。