コーヒーの淹れ方はドリップ、サイフォン、プレスなど様々な方法があります。
今回は、コーヒーの淹れ方5種類のメリット・デメリットを紹介したいと思います。ちなみに私はほぼハンドドリップ一筋です!
① ハンドドリップ
もっともポピュラーなコーヒーの淹れ方です。私もこの方式を採用しています。
癖がなく、標準的なコーヒーの味を楽しみたい方にはオススメの方法です。
フィルターは紙のフィルターを使うペーパードリップが一般的です。布製の”ネル”を使用したネルドリップや、金属のフィルターを使用してドリップする方式もあります。
ハンドドリップのメリット
- 標準的な”コーヒーの味”が出せる
- 抽出時間は3分程度と短い
- ペーパーフィルターを使用する場合後片付けが楽
- こだわらなければ器具は一番安く済む
- 豆の状態によって淹れ方を調整できる
ベーシックな方法なので、安定の味です。慣れれば豆の状態を見ながら湯温、抽出時間をコントロールすることができます。また、ペーパーフィルターを使用している場合はゴミもすぐに片付けることができ、洗い物も少ないです。
ハンドドリップのデメリット
- 淹れ方、淹れる人によって味が変わる
- コーヒーオイルがカットされる
- ドリップ中は付きっきりで離れられない
- ペーパーフィルターは消耗品
ドリップ中は付きっきりであることをデメリットに挙げましたが、コーヒー好きにとっては香りを楽しみながらコーヒーを淹れる時間は至福の時間です。
また、安定した味を出せるようになるには少し練習が必要です。狙った味が出せるようになると本当に楽しいですよ!(しかしコーヒーの味の8割以上は豆で決まります)
ペーパーフィルターではオイル成分がカットされてしまうため、コーヒーオイルを楽しみたい方は次に紹介するフレンチプレスがオススメです。
ペーパードリップ以外のドリップ方式について
以前、HARIOのペーパーレスドリッパーを使っていたことがあります。
オイルが抽出できる、ペーパー不要といったメリットはありますが、ドリッパーに残った豆を綺麗に捨てるのがなかなか面倒で不採用となりました。
また、ネルドリップについては、淹れ方やネルの保管方法に色々とノウハウがあり、また勉強が必要そうです。
② フレンチプレス
「フレンチプレス」と言われる器具にコーヒー豆を入れてお湯を注ぎ、4分待ってから上の金属フィルターを押し下げて完成です。
こちらは淹れ方による味の差はほぼなく、誰が淹れても同じ味が出せます。味わいも独特です。
ペーパードリップより粗めに挽いた豆を使用します。
フレンチプレスのメリット
- 誰が淹れても同じ味を出せる
- 手順が簡単。待つだけ
- 豆の味がダイレクトに出る
フレンチプレスの味は独特です。違う豆を使っていても“プレスで淹れた味”の違いはわかります。
そのため、独特の味が好みかどうかは人によるところです。私としては「たまに飲みたくなる味」ですが、いつも飲むのはドリップコーヒーの方が良いです。
フレンチプレスのデメリット
- 抽出後の豆の始末が面倒
- 独特のオイル感が苦手であれば厳しい
- 器具によって淹れられる杯数が制限されるため大人数には不向き
フレンチプレスもペーパーレスドリッパー同様、豆の後始末が面倒です。
また、器具が○杯用と決まっていたらそれ以上は淹れられないため、大人数に振る舞うにはそれだけのプレスを用意する必要があります。
なお、心配されがちな豆の混入は、抽出後のコーヒーを最後まで注がなければ、挽いた豆がコーヒーに混ざってしまうことはあまりないです。
フレンチプレスで淹れたコーヒーは独特の舌触りがあり、コーヒーの下に少し粉成分が沈殿します。これは好みによるところです。
スタバでは、「フレンチプレスで」とオーダーすることができます。1サイズのみで価格は370円(税抜)です。タリーズコーヒーでも、カフェインレスコーヒーをオーダーするとフレンチプレスでの提供となります。
③ コーヒーサイフォン
「こだわったコーヒー」と言うとこちらを思い浮かべる人が多いと思います。
アルコールランプで沸騰させたお湯が上がって下りてくる様子は、理科の実験のようで楽しいです。
こちらは器具の扱いがややデリケートで淹れ方にもコツがありますが、一度覚えると安定した味を出せます。
味わいとしては、ドリップと比べてもクリアな味わいになるため、酸味が効いて香りが良い豆を使うのがオススメです。
サイフォンのメリット
- 淹れ方を覚えれば安定した味が出せる
- クリアでスッキリした味わい
- “コーヒーを淹れている”特別感が味わえる
「誰が淹れても同じ味」と書きましたが、ジャパン サイフォニスト チャンピオンシップなる大会があるようで奥が深いです。
サイフォンのデメリット
- 部品点数が多く器具の扱いがデリケート
- 布製フィルターの保管に気を遣う(紙製もあり)
- 抽出後の豆の片付けが面倒
- 色んなところが熱くなるから注意が必要
サイフォンは見ての通り、ガラス器具やアルコールランプなど必要な物が多いです。
また、フィルター部分もあるため、ネルドリップ同様きちんと保管する必要があります。紙製のフィルターを使うことでそのデメリットは回避できます。
それぞれの部品については、割れてしまったとしても単体で注文できるのでその点は安心ですね。
サイフォンは見ているだけで楽しいので興味のある方にはオススメです!私は購入したことがありません(笑)
④ エアロプレス
新進気鋭の方式です。エアロプレスのコーヒーを提供しているお店で飲んできました。
見た目はフレンチプレスのようですが、中間に紙のフィルターがあり、プレスとドリップの中間の味を出せるのが特徴。
実際に飲んでみた感想としては、プレスよりはドリップに近い味わいです。しっかり豆の味は出てるなと思いました。
器具が5000円程度と高額なのでちょっと導入は迷うところです。
エアロプレスのメリット
- 何通りかの淹れ方ができて味の変化を楽しめる
- 抽出が簡単で安定した味を出せる
- フレンチプレスより片付けが簡単
- 抽出が早い
動画を見てみたところ、結構簡単に淹れられそうです。
エアロプレスのデメリット
- 器具はやや高め
- フィルターは消耗品として必要
- 淹れられる杯数が限られる
エアロプレスの目盛りは「4」まであるので、おそらく4杯分は淹れられると思われます。それ以上入れることはできなそうですね。
味わいが濃いめなので、お湯や氷で割る方法で問題なさそうです。
書いてたら欲しくなってきました(笑)
⑤ マキネッタ(モカエキスプレス)
直火式で、通常のコーヒーよりはエスプレッソ寄りの濃厚なコーヒーを淹れられるのが特徴です。
引っ越してIH→ガスコンロになったのでついに導入することができました!
味はほとんどエスプレッソなんですが、本場ではマキネッタで淹れたコーヒーはエスプレッソと呼ばず「モカ」と呼ぶらしいです。
マキネッタのメリット
- 自宅でエスプレッソが楽しめる
- 器具の可愛さに愛着がわく
- 豆と水をセットして火にかけるだけ
- 洗い物も楽
マキネッタの抽出はシンプルで簡単です。しかし様子をしっかり見て火から下ろさないと失敗することになります。
マキネッタのデメリット
- 直火式のためIHだと使えない
- スッキリしたコーヒーが飲みたい人には不向き
- 器具の杯数分しか淹れられない
IHで使えないことが、私が導入を断念した理由です。検討した方法については前回記事に詳しく書いています。(キャンプ用のシングルバーナー買うとか)
また、マキネッタは2杯用、3杯用とサイズが決まっており、そのサイズ以外の量を淹れられません。(大は小を兼ねない)
エスプレッソサイズなので、小さいものだと少ししか淹れられないです。一人で使うにしても3杯用くらいがベストです。
直火が使える環境であれば、エスプレッソが飲みたくなった時用に導入するのもいいかなと思います。
まとめ:自分に合った抽出方法を選ぼう!
いかがでしたか?コーヒーを自宅で入れるにしても様々な方法があります。
コーヒーメーカーを使用する方法については、自分がコーヒーメーカーを使っていないため紹介しませんでした。淹れ方としては、ペーパードリップを機械に任せて行う方式になります。
今回紹介したメリット/デメリットを踏まえて、ぜひ自分に一番合うコーヒーの淹れ方を採用していただければと思います!
一つの方法を極めるもよし、気分によっていくつかの抽出方法を使い分けるのもいいですね。
それでは、よいコーヒーライフをお送りください^^