早いもので、管理人である私は「ミニマリストを目指そう」と志した時から5年が経った。
今回は、ミニマリストとして過ごした5年間で「自分が他のミニマリストとここが違うな」と思った部分や、これからの生き方についてお伝えしたいと思う。
ミニマリストになったきっかけ
ミニマリストになったきっかけは、2ヶ月前に詳細な記事を書いたので、そちらもご参照いただけるとありがたい。
ブログを始めた当初から、「いつか本にできるような、自分の生き方を綴った記事を書きたい」と思っていたので、この2記事を書いてからその目的は達成されたことになる。
簡単にまとめると、転職を繰り返してもしっくりくる生き方が長年見つからず、運悪く病気になったり、借金まみれになったり色々なことがあったけど、ミニマリストになったら転職も上手く行って結婚できて、今は子供も一人いますよってお話。
これだけを聞くと、「何の宗教だよw?」って感想が出てきても仕方ないけど、実際にそうなっているのだから面白い。
「苦しいことから逃れるためにミニマリストになった」方は、実際にお会いした方やSNSを通して交流している方にも多い印象なので、動機としては十分だ。
まぁ、「ミニマルライフ」や「シンプルライフ」ってのは、人によって合う/合わないが相当に分かれる分野なので、私の場合はたまたまその生き方がフィットしてたって事なんだろう。
過去にたくさん失敗しても、結果的には「ミニマリスト」という生き方に出会ったことで今が上手く行ってるんだから、その生き方に感謝しないわけはない。
ミニマリストとしての管理人Shin
元々、不要なモノを処分して身軽に生きようと思っていただけで、「ミニマリストと呼ばれる人」を目指していたわけではない。
とにかく不要な物を処分に処分して、「シンプルで生きやすくなった」と思ったところで、結婚や転職上京などのライフイベントが折り重なって
といった具合に気が付いたらなっていた。
ちょうどこの記事を書いてたくらいの頃かな。
元々自分が、「浪費家にもなれ、ミニマリストにもなり得る」ような極端な性質の持ち主だったから、堕落して生きてる時はとことん堕落するし、真面目に生きると決めたらとことん真面目だ。
結局人の生き方が「堕落している/していない」というのも客観的に評価する指標などなく、自分自身がどう思っているかや、周りに迷惑をかけていないかといった部分でしかないのだ。
そんなわけで私は、SNSでインフルエンサーとして持て囃されるような有名ミニマリストとは考え方も違うし、なるようになってミニマリストを名乗っているだけだ。
せっかくこのような記事をまとめる機会ができたので、自分がミニマリストとしてやってること/やってない事なんかも詳細に紹介できたらと思う。
飲酒・喫煙・パチンコ等ギャンブル
これらは全て、ミニマリストの教義上”ご法度”とされているもの。
私はこれ全部やってたし、何なら飲酒は一向に辞める気配はなく、むしろ一番の趣味に近いくらいの感じで楽しんでいる。
この辺の事は本人の体質や環境もあるし、無理に辞める事もないだろうと個人的には思っている。
喫煙は周りに迷惑をかける割合が高く、コストパフォーマンスも良くないと前々から思っていたので、ミニマリストになる直前に思い切って辞めて成功した。
もしそれより前に、IQOSのような電子タバコが発売されてたら「それに変えたからセーフ!」と考えてやめなかった可能性もある。
そんなタイミングの良さもある意味、巡り合わせなんだろう。
ギャンブルに関しては元々センスがなかったし、それほどいい思いもしてなかったのであっさり辞めることができた。
環境の良くない職場に勤めていると、同僚や上司との共通の話題はギャンブルや酒タバコくらいしかなく、そんな環境を嘆くだけで流されるだけだった自分にも多少の非はあるのかなと思ってる。
ファッションにお金をかけること
これも、上の項目と同じで、一般的なミニマリストとしてはご法度とされている事。
私自身、普通の人から見ても「いや、そこにそんなにお金使わないよ」ってくらい腕時計や靴などのファッションアイテムに投資している。
特に腕時計に関しては一番のこだわりアイテムで、ROLEXの腕時計だって持っている。
ロレックスは時計興味ない人が見ても知名度が高すぎて避けたかったのだけど、やっぱりこのモデルのデザインや存在感が好きだったから買った。
しかもミニマリストになる時に手放したのと全く同じ物を再度購入した。
ここまでして手に入れたい物は、もはやミニマルとかミニマルじゃないとか関係なく、本当に好きなモノだ。
だから、この選択は誰にも踏み込むことができない領域だと思っている。
ちなみに、ミニマリストの定義が「本当に必要な物だけを持つ人」なのであれば、腕時計は「持たない」の一択しかないだろう。スマホで時間はわかるのだから。
しかしこういった細かなこだわりやモノを選ぶ心の余裕がその人のミニマリストとしての個性であり、実際に私が出会ってきたミニマリストも、個性や魅力に溢れる方々ばかりだ。
だからきっと私も、これからも自分のこだわりのアイテムにはとことん投資して、手入れしながらじっくり使っていくのだろう。
自分の子供にも受け継ぐことができる時計や靴などのアイテムは、モノとしての魅力に溢れていると思う。
お洒落なインテリアとか
有名ミニマリストの方のPOSTで、お洒落な観葉植物や間接照明の写真をよく見かけるけど、我が家にはそういった物が一切ない。
理由は「センスがないから」ってところが大きいけど、何せめんどくさがり屋なので、一つの植物を長く愛でたりってことが非常に難しい。
映画の「LEON」みたく、自分の死の間際まで一つの観葉植物を肌身離さず大事にするような生き方とかすごく憧れるんだけどな。
何もない部屋にアクセントで大きな観葉植物と間接照明がある部屋が、実は羨ましいと思っている。
最新鋭の家電は使ってない
わりと最近のミニマリストに多い傾向として、最新鋭の家電を使いこなしてとことん時短してるってのがある。
残念ながら、私はこの辺のモノを一切所持していない。
- ドラム式洗濯乾燥機
- ルンバやブラーバなどのお掃除ロボ
- プロジェクターが付いた照明
他にもあるかもだけど、パッと思いついたのはこれくらい。
正直、ドラム式洗濯乾燥機だけは洗濯物を干す家事が無くなるからすごく欲しいのだけど、高いし今の洗濯機も壊れてない。設置に立ち会うのが面倒といった理由で導入できてない。
しかもミニマリストでない妻が「洗濯物は外の太陽の光で干すもの(キリッ」と言ってるので導入できるのは何年も先になるだろう。
お掃除ロボに関しては、恥ずかしながら我が家が一般的なミニマリストルームのように綺麗ではなく、赤ちゃんもいるからマメにフローリングワイパーで清掃するしかなくそうしている。
プロジェクター付きの照明は…「ミニマリストだけどこんな家電を選んで使ってますよ」って個性の一つなんだろう。自分自身も映画やアニメ好きだし否定はしない。
先進的なアプリやツールがわからない
Macを使ってWordPressでブログ書いてる割に、ブログを書くためのお役立ちツールとか、最新鋭のアプリなんかが全くわからない。職業もSEなのにw
何というか、ここら辺がある意味ミニマルで、ブログは開設当初からWordPressのテキストエディタにベタ書きするのを一貫してる。(ブラウザはChrome)
早く記事を書けるように、よく使う単語やHTMLタグは辞書登録して一発で呼び出せるようにしている。それで全く不便はない。
スマホに関しても、去年中古で3万円で買ったiPhone7を使ってるんだけど、先進的なアプリ(タスク管理とかメモアプリとか)なんて一切使えず、もはやiPhoneでなくてもよくないか?くらいのレベルだ。
よく使うアプリといえば、Twitter、インスタ、FacebookなどのSNSと、メルカリ、PayPayやSuicaなどの決済ツール。
MacやiPhone、iPadなどを駆使して、「ミニマルアイテムです!」って紹介する分にはお洒落でいいと思うんだけど、最近のApple製品ってハードもソフトも割とごちゃごちゃしてるし、最小限最安のアイテムで行くなら他にいい選択肢はいくらでもあると思う。
まぁ私もミニマリストになる前からApple信者で、Apple製品の外観が好きだし、Apple製品を選ぶ自分のセンスも好きだということを正直に言っておこう。
便利なサービスの利用とか
ミニマリストになりやすくなった背景として、「便利なサービスが世の中に増えた」ってところも大きいと思う。
「じゃあ具体的にそれは何?」って聞かれると、わからないのだけど。
最近でいえば、UberEatsとかその辺りが該当するのかな。
私自身、「外食のメニューをデリバリーする」習慣が元々あまりなく、「出来立てが食べたいから食べに行くし、無理なら自分で料理するわ」ってタイプなので利用したことがない。
弟がUberの配達をやってるから仕組みなんかは軽く知ってるし、昨今はすごく利用者が多いそう。
極限系のミニマリストだと、調理器具が家にないなんてことも多いから、やっぱりその辺りのサービスを駆使するような流れにはなるんだろう。
今特にヘビーに利用してるサービスはないけど、琴線に触れるサービスがあれば今後利用することになるかな。
ミニマリストの看板を外すこと
最近、SNS上でよく話題になっている「ミニマリストの看板を外すこと」
これは私も、一年くらい前からどうしようかと考えていたところだ。
結論から言うと「どちらでもいい」のだけど、ある程度ミニマリズムを極めてくると、ミニマリストを名乗るほどでもないなと思えてくるし、私のように「何か自分はミニマリストの軸からズレてきてるな」と思う人も多いんだと思う。
ただ、「ミニマリスト」を名乗っていると、近しい考えの人と交流する機会も増えるし、オフ会などのイベントに参加するにあたってもわかりやすい一つの目印となる。
だから私もSNS上で、「ミニマリスト」であることの明記は、している時としていない時があって気分によって使い分けている。
イベントであれば、自分で企画してミニマリストの人に集まってもらってもいいし、ミニマリストのオフ会に自分から参加させてもらうのもいいだろう。
5年前よりミニマリストを名乗る人が増えて嬉しいし、世間でもそれほど特異な生き方としては見られてないはずだ(多分)
自分がミニマリストであることを周りの人は知ってるか?
自分がミニマリストであると同僚などの周りの人に話したことはない。
知ってるのは、最も身近にいる妻やこのブログの存在を知っている友人数名。
普段から「いかにもミニマリストです!」な格好だってしていないから、言わない限りはまずわからないだろう。
これからもひっそりと、Web上で「ミニマリストShin」として生き続けたいのだ。
ミニマリストになって得られた”繋がり”
ミニマリストになって得られた一番大きなものは繋がりだ。
タイミングよく東京に引っ越してきたというのもあるけど、色々なイベントに参加できたり、時には自分で企画したりと大きく活動の幅を広げる事ができた。
今まで人間関係といえば、「たまたま同じ学校の人」「たまたま同じ会社の人」といった薄い共通項の中から構築することしかできず、当然つながりの希薄さからうまくいかないことだってたくさんある。
もちろん、その“たまたま”の集合からとんでもなく気が合う人とだって出会っているので、それは補足しておきたい。
何が言いたいかというと、「ミニマリスト」という軸を持っていれば、知らない人同士が集まったとしても共通項が必ずあり、その繋がりもより強いものになる確率が高いという事だ。
実際に私もオフ会などのイベントに多数参加して、年齢や性別を超えて色々な人の価値観を知り共感できたと思っている。
これだけでも、「ミニマリスト」になったことのメリットとしては十分だったのではないだろうか。
だからこれからも、色々な場に参加して色々な人の話を聞くことは続けていきたいと思っている。
これからこんなミニマリストとして生きたい
ミニマリストになる前、色々な出会いと別れがあった。
転職回数も多いし、あまり良くない状態で辞めてしまった会社の人とはさすがに繋がりづらい。
全てを切り捨てている訳ではないので、今でも一部の交流したいと思っている人の間ではきちんと交流している。
これからは一人一人、出会った人との関係性を長きに渡って大事にしていきたいと思っている。
それは実際の対面だけでなく、SNSやブログ上の交流のことももちろん含んでいる。
今まで大して真剣にやってこなかったSNSは、数年経ったら放置してアカウント削除といった結末になっていた。
せっかくブログも5年目で、同じだけTwitterやインスタグラムのアカウントも運用しているのだから、そこで出会った人との繋がりをもっと大事にしていきたい。
それともう一つ、ミニマリストの良さやノウハウを、ミニマリストになるか迷っている人に伝えるような活動をしたい。
そういったエバンジェリスト(伝道師)的な活動って、ちょっと宗教っぽいけど、ミニマリズムもある意味宗教的なもので一つの「考え方」だと思ってる。
自分が救われた生き方を他者にどう上手に伝えるかということも、これから考えていきたい。もちろんそれでお金をいただくつもりはない。
昨今、ブログのPVが下がったり、家事が忙しくなって更新に時間が割けずモチベーションが下がることも多かったが、読んで下さる方のお陰で何とか復帰する事ができた。
まだまだ発展途上な私だけど、これからも応援していただけるとありがたい。