ミニマリストに時計は必要か?と聞くと「iPhoneで十分!」という答えが帰ってきそうです。
しかし、自分のブログの検索キーワードを確認していると「ミニマリスト 時計」や「ミニマリスト ロレックス」といったワードが多いことから、一定の需要はある模様。
今回は、私が愛用中の時計と過去に使っていた時計、欲しかった時計を紹介して、ミニマリストに最適な時計について考えたいと思います。
目次
ROLEX EXPLORER1
まさにシンプルイズベスト!ミニマルな時計といえばこちらを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
私もミニマリストとなるまでは、エクスプローラーI Ref.214270を愛用していました。

しかしながら、身の丈に合わないものを無理に購入して生活に困窮してしまったため、売却することに。
ロレックス エクスプローラー1の良かったところ
- とにかくシンプルでカッコ良い
- 合わせるのは時刻のみでよい
- スーツでもカジュアルでも何でも合う
- いい意味で”ロレックスっぽさ”がなく、さり気ない
ロレックス エクスプローラー1のイマイチだったところ
- ケース系39mmはちょうど良かったが分針が短かった(2019年現在は改善)
- バックルはシングルロックでもよかった
- 実用時計のはずなのに高価格
- やっぱり日付無しはキツい
以上が実際にEX1を所持していて思った、良いところと悪いところです。
シンプルイズベストなノンデイトですが、やっぱり腕時計で時刻と日付を確認していることは多いです。
EX1を愛用の方は、時計をつける前に「今日は○日…今日は○日…」と心の中で強く念じる必要があります。
また、実用時計のはずのスポーツロレックスなのに、無駄に高級感を出しすぎている感じはいただけません。
もう少し質素な作りで40万円台くらいで買える方が、本来の目的にかなっていると思います。
しかし、定番人気の時計だけあって良いものであることは間違いないです!
またロレックスを購入するのであれば、旧モデル(114270)のEX1か、次に紹介するEX2がいいかなと思ってます。
[2020年4月5日追記]再びエクスプローラー1(Ref.214270後期)を購入しました!ROLEX EXPLORER2
エクスプローラー1がエベレストに登頂するための道具であったのに対し、エクスプローラー2は洞窟探検家のために作られたモデルです。
実は昔、一瞬だけ現行エクスプローラー2(216570)のホワイトを購入して所持していたことがありました。
本当に衝動買いといった感じで、さすがに必要ないと思ってすぐに売却しました。あの頃は、本当にストレスで頭がどうにかしていました。
ロレックス エクスプローラー2の良かったところ
- 視認性抜群
- EX1にはなかった日付表示がある
- 24時間針で第二時刻を表示できる
- 人と被りにくい
ロレックス エクスプローラー2のイマイチだったところ
- とにかくデカイ・重い
- スーツには合わない(シャツの袖から完全に出る)
- サイクロップレンズはなくてもいい
- EX1同様、実用時計なのに高すぎ
よほどの時計オタクでもない限り、ロレックス2本は必要ないです。最終的にはEX1の方を残しました。
エクスプローラー2も、旧モデルの16570の方がケース径40mmで無駄なゴツさもなくちょうど良いです。しかし、中古でも今は結構高いですね。
ちなみに24時間針は、現在が午前か午後かを示す目的(22時だったらベゼルの22を指す)と、第二時刻の表示(時差+9時間の時刻であれば現在時刻+9のベゼルを指す)といった使い方ができます。
本来は前者の使い方を想定して作られています。(洞窟に長時間いると昼夜がわからなくなるため)
そういったストーリーがあるのもスポーツロレックスの魅力ですね。
OMEGA スピードマスタープロフェッショナル
ロレックスと同じくらい高級時計として定番のオメガ。
「月に行った時計」として、熱く語れるバックグラウンドも十分な時計ですね。
ロレックスと違ってスピードマスタープロフェッショナルは手巻きです。
毎朝時計をつける際に、リューズを巻く“儀式”が加わります。
自動巻と違ってローターがないことから軽量で故障しにくく、ケース径が42mmあるにもかかわらずとても薄いです。
スピードマスタープロフェッショナルの風防は、宇宙でも飛散しないようにプラスチック製となっています。プラスチックであるがゆえ傷がつきやすく、くすみやすいですが、それも一つの味です。
また、風防交換であれば街の時計屋さんで安価で行ってもらえるのでメンテナンス性も上々です。
派生モデルとしてサファイア風防のモデルもあり、こちらはシースルーバックで価格も上がります。
オメガ スピードマスタープロフェッショナルのいいところ
- シンプル・薄い・軽い
- 「月に行った」ストーリー
- リューズを巻く楽しみ
- 人気モデルのため時計店もメンテナンスに慣れている
オメガ スピードマスタープロフェッショナルのイマイチなところ
- リューズがねじ込み式でないため防水性に欠ける
- こちらも日付なし
- クロノグラフいらない(これ言っちゃダメだろ)
- ロレックス同様、高価格化している
これらの課題を解決するモデルとしてスピードマスターオートマチックがありますが、やっぱりプロフェッショナルのフラットでシンプルなデザインがかっこいいですよね。
オメガ シーマスターアクアテラ
“シンプル”という要件にはスピードマスターより、こちらのシーマスターの方が合致しそうです。
こちらはサファイア風防にねじ込み式リューズで、防水は150mと十分。
そして15,000ガウス以上の耐磁性を持っているとのこと。ロレックスのミルガウスより上なのか…ミニマリストの時計としてはかなりオススメです。
価格もスピードマスターよりはわずかに低価格です(それでも高いですが)
IWC パイロットウォッチ マーク17
現在、こちらのモデルは“マーク18”となっています。
個人的には前後の日付が表示されるマーク17のデザインが好みです。シンプルさと視認性を重視したモデルで、スーツにでも何にでも合います。
参考ですが、デイトに前後の日付が表示されている理由は、デイトのところに針が来ても容易に日付を確認できるからだそうです。
価格もオメガやロレックスよりはお手頃価格となります。
金属ブレスのモデルもありますが、パイロットウォッチの金属ブレスのデザインはあまり好みではないので、このモデルに関しては皮ベルトの方が良いです。

タグ・ホイヤー Carrera キャリバー5
こちらもシンプルで実用性抜群の時計です。
今回紹介した時計の中では最も買いやすい価格の時計となります(それでも20万円くらいはします)
店頭で見てシンプルなデザインに惹かれたので一度だけ試着したことがあります。
ケースはEXPLORER1と同じ39mmですが、こちらの方が薄くてフラットな造りです。デイトも備えているためシンプルに時刻と日付を確認する道具としては最適だと思います。
カラーバリエーションもあって個性が出せそうですね。タグホイヤーの中では買いやすい価格帯のモデルで、価格以上の高級感があると思います!
私が現在愛用している時計
さんざん機械式の高級時計を紹介してきましたが、ROLEXエクスプローラー1を断捨離して現在愛用している時計は、シチズンアテッサのエコドライブ(電波ソーラー)です。
こちらは2年ほど愛用していますが、チタン製で「軽い・正確・シンプル」と三拍子揃っています。
先ほども書いた通り、2019年1月現在はIWCマーク18のみを愛用しています。アテッサはメルカリにて必要な方にお譲りしました。
購入してから一度も故障などなく、時刻合わせも行ったことがありません。
電池交換も不要です。
毎日着る服や履く靴のように、どこへ行く時も気軽につけて出かけられます。そしてスーツにでもカジュアルにでも何にでも合います。
私は金属アレルギーなんですが、チタン製のため全く問題ないです。ちなみにロレックスは耐食性の高い904Lステンレスを採用しているためか、アレルギーが出ることはありませんでした。
強いて欠点を挙げるとすれば、機械式のように小刻みに秒針が動かないことくらいです。モノが違うので当然と言えば当然ですね。
高級時計の購入・売却について
今回取り上げた時計は、ほとんどの物が一生モノとして使用できるものです。
ミニマリストは“必要最小限のモノしか持たない”というのが本質であって、決して「高額な物を買わない」という価値観ではありません。
本当に欲しい高級時計があるのであれば思い切って購入して、それだけを大事に使い続けるのも十分にアリだと思います!
しかし、新品正規輸入品を定価でというのも、ちょっと散財しすぎな感じがあります。購入するにしても抑えるところは抑えたいものです。
購入は新品正規?並行輸入?中古?
正規輸入と並行輸入を簡単に説明すると、正規品はメーカー本国から正規代理店(三越や高島屋など)に直接輸入されるものです。
それと比べて並行輸入は、メーカーとの間に直接関係のない”第三者”が介在して日本に輸入されるものです。
なぜそれで価格が変わるのかについてのメカニズムはよくわかりませんが、“並行輸入=偽物ではない”ということです。
ロレックスなどは、並行であっても保証やオーバーホールのサービスは同等に受けられます。しかしながら購入価格は数十万単位で変わってきます。
私がロレックスを購入した時は正規店で定価購入したのですが、信頼のおける販売店での購入であれば並行でも全く問題ないと思います。
この記事を書いた2017年から現在の2019年までの間でロレックスの相場は高騰しており、ステンレススチールのスポーツモデルは正規では入手困難、並行でも正規以上の価格で販売されている状態です。
また、機械式腕時計はオーバーホールを繰り返して長期的に使うものです。そのため、きちんとメンテナンスがされていれば中古品でも全く問題ありません。
無理に新品正規にこだわるより、並行や中古などの購入方法を検討して、浮いたお金はまた別のことに使うほうが有意義です。
高級時計を手放す時は
せっかく手に入れた時計も、生活の事情で手放す必要があるかもしれません。
ミニマリストにはよくあることです。
そのような時もできるだけ損をしないように「購入時にリセールまで考えて購入する」ことと、「できるだけ高額で手放せる方法を見つける」ことが大切です。
実際に私がロレックスを手放した時の価格などは以下の記事に書いています。よろしければご参考に^^
まとめ:ミニマリストに最適な時計とは?
色々取り上げましたが、結論としては“気に入ったものを大事に使う”ことが最適解です。
「クロノグラフだからミニマルじゃない」とか「デイト付きはミニマルじゃない」とか言うのも何だか粋じゃないですね。
大切なのは、“自分が必要とする機能を備えているかどうか”です。必要であればワールドタイムでもクロノグラフでも、必要な機能が付いているものを使用するべきです!
私も当面は現在の時計を愛用して行くつもりですが、機会があればまた機械式の腕時計も使ってみたいと思ってます。
今回は高級な機械式時計ばかり取り上げましたが、もう少し低価格なものやスマートウォッチなどについても書いてみたいですね。

それでは、よいシンプルライフをお送りください^^